遠山の金さん II

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第36話 「惚れられたのが地獄だった!」 1986.7.29  10

 老いては駑馬になどと若手に侮られる、孤独な同心の心に悪党が付け込む。
茂呂に近づいた若い娘は、恋人を殺すと脅されて阿片持ち出しに加担。そして根はいいコの不良娘は、お白州で「おじさん」が罪を一身に背負って死んだことを知り、号泣するのであった。

二尊院

ロケ地

  • 芸者に化けて茂呂を探ってきたお蘭、報告する水辺は大覚寺天神島。金さんと早田は足元が濡れそうな汀に立つ。そこには、ヤナギと思しき木が倒れ込むように水面に枝を伸ばしている。背景に、祠の朱がちらり。
  • 朱実が足を洗うと別れの挨拶を述べて去ったあと、亡妻の位牌に話しかけるかたちでの茂呂の回想、朱実とデートの屋形船は大沢池か。露店でお買い物は大覚寺心経宝塔前広場に雑踏演出。
  • 旅姿で朱実を待つテツ、大覚寺天神島木の根方。朱実が来たところで一味が出て囲み、そこへ朱実を案じて走って来た茂呂が介入。二人は斬られ朱実は連れ去られる。設定は不忍池。
  • 所払いになり江戸を発つ朱実、知人への紹介状を持って見送りに来る金さんは二尊院紅葉の馬場、坂上。今回ここでぼそっと「一件落着」の台詞。

遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり お蘭/かたせ梨乃 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 おちよ/三田篤子 おつる/加藤由美 平目銀次郎/仲本工事 早田志乃/中島ゆたか 早田彦十郎/宮尾すすむ 茂呂喜平次/大山克巳 朱実/橘ゆかり 馬場左近将監/北町嘉朗 岩松/岩尾正隆 おとく/三崎奈美 テツ/土井健守 丘路千 小峰隆司 池田謙治 平河正雄 高見裕二 上野秀年

脚本/飛鳥ひろし 監督/山下耕作

※茂呂は若い頃鬼同心、内勤になってから皆冷たく孤独という設定。朱実は、父は蒸発母は男と駆け落ちという身の上、ひとり優しかったテツが頼り。テツは雷門一家で親分の岩松と二人阿片窟摘発から逃れたヤクザ。小峰さんは新入の仲間。黒幕の向島の御前は馬場、旗本寄合席の前北町奉行(暗黒街とのつながりを疑われお役御免)、腹心は河津(丘路千)…馬場と河津は裁決後斬りかかってくる…ダブルけっこう珍しいかも…この前の総立ちとかもだけど、「II」はそのへんけっこう工夫あり。ラス立ち福ちゃん入り、馬場の家来でお仕着せの鼠色羽織袴。


→ 遠山の金さん II 表紙


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