遠山の金さん II

1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日

第40話 「山陰 香住に生きる女絵師!」 1986.9.2  10a

 ゆみの女のコ・おちよとおつるを含む江戸の娘たちが十人も失踪、うち一人は死体で見つかったと、北町へ早馬が入る。お奉行はさっそく彦さんに但馬出張を命じるが、もちろん金さんもお蘭も、おまけに平目のダンナまで香住入り。果たして娘たちは荒くれどもにより監禁されており、寺宝窃盗団との攻防となる。一味の書画骨董目利き係は、かつてこの地で応挙の襖絵に打ちのめされ筆を折った画学生で、更正させようとする同じ絵師の恋人の想いは空しく消えるのだった。

ロケ地

  • ほぼ現地ロケ、海の景は香住海岸。大引の鼻展望台からの画とか、岡見公園(燈籠のある、金さんが初めてみづきと会った場所)とか使っていて、丘から見える島は白石島。あと、断崖に洞窟、入江や砂浜もこの付近と思われる。
  • 応挙寺・大乗寺、本物の境内でロケ。荒海一家の男たちがお堂の床下に何やら細工をしているのを、隣のお堂の階で休んでいたおちよたちが見てしまうシーンや、お堂まわりで金さんの立ち回りもあり、みづきに応挙の話を聞く段では本物?の襖絵を見ながらの画もある。花鳥画のほか郭子儀の図とかも見える。人物の出入りの際には、山門と前の階も使われる。

遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり お蘭/かたせ梨乃 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 おちよ/三田篤子 おつる/加藤由美 平目銀次郎/仲本工事 早田志乃/中島ゆたか 早田彦十郎/宮尾すすむ 浮田みづき/風祭ゆき 佐川要/宮内洋 西海屋仁兵衛/南原宏治 おぶん/日向明子 福本清三 勝野賢三 笹木俊志 小船秋夫 森源太郎 矢部義章 益田清子 前川恵美子 田辺ひとみ

脚本/志村正浩 監督/宮越澄

※おちよらは西国巡礼の旅に出たもので、目的は良縁。平目は、早田さま出張と聞き押しかけでお供に。
※寺社財宝を狙う窃盗団のヘッドは西海屋、香住へは情婦のおぶんを遣わし仕切らせている。目当ては応挙の襖絵。福ちゃんはおぶんに使われている、海賊上がりの荒くれ船人足集団・荒海一家のヘッドっぽい…名前は荒海の鮫吉?福ちゃん、お白州でお国自慢してて笑える。


→ 遠山の金さん II 表紙


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