1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日
第41話 「江戸妖婦伝!」 1986.9.9 10
女二人、自らの毒に溺れ死ぬが、身内ばかりか人様も巻き込んで大迷惑の巻。悉く張り合う二人実は腹違いの姉妹、確執は根深かったがともに磔獄門と成り果てる。
ロケ地
- 注文しても一年待ちという評判の折鶴かんざしを作る錺職の勇助が殺されて見つかる堀、大覚寺有栖川河床。御殿川側から見た画もある。検分は岸に上げて行われ、小者が川を浚って遺留品を捜している。
- 亭主の死に衝撃を受けたおその、その場からいなくなったのを捜しまわる金さんたち、大覚寺護摩堂前(金さんが走る)〜大覚寺放生池堤(お蘭が走る)〜神護寺石段(上から金さん、下に彦さん)〜神護寺和気公廟所(お蘭が出てくる)〜神護寺鐘楼(楼上におその、お蘭が止める)。
- 勇助の墓に参るおその、不明(木の根方に墓地演出?)。帰り道、簪を見たおりんが譲れと申し出て連れ込む料亭、嵐山佑斎亭(譲渡を断っておそのが出てくるシーン、門前におりんの駕籠。また、若林家の家来が簪の帰趨を忖度するシーンが門前の林間で撮られている)。
- おりんを諫めた木曽屋の者がおりん自身に殺され、棄てられた死体の検分は大覚寺五社明神祠裏手林間で。
- 釣りの金さんにツナギ、大覚寺大沢池船着(大)。おりんが走って近づくシーンは、木戸のスリット越しに撮ってある。
- 奥方を諫めた若林家の侍が殺され、死体が遺棄される林、大覚寺勅使門橋南の林間。
- むかし木曽屋で女中をしていた婆さんを見つけたと金さんに報告するお蘭、二人そこへ向かうシーンは大覚寺五社明神境内。
遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり お蘭/かたせ梨乃 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 おちよ/三田篤子 おつる/加藤由美 平目銀次郎/仲本工事 早田彦十郎/宮尾すすむ おその/丸山秀美 よしの/山口奈美 おりん/湖条千秋 若林内膳正/田中浩 尾崎三蔵/滝譲二 原田和彦 大木晤郎 丸平峯子 近江輝子 小峰隆司 宮城幸生 武井三二 木谷邦臣 三輪隆司 藤長照夫 泉好太郎 司裕介
脚本/飛鳥ひろし 監督/宮越澄
※おりんは木曽屋の家付き娘、よしのは妾の芸者の子でこっちが姉。妾の子として苛め抜かれ、本妻の子であるおりんと世間を恨んでいる次第。手始めに、おりんと若林の見合いの席に割って入り掠奪(この際、「若林の若様」として回想シーンでピンク枠付きフォーカスで出てくる田中浩だが、別に顔は若く作っておらずそのままで笑える。また、妻の行為に困り果てている様子で、悪役要素ほぼナシ)。尾崎は若林の家来、よしのの言うがまま「犯行」を手助け。
※毒婦二人が白州から去ったあと、溜め息をついてのお奉行の発言「それにしても、つましい暮らしに満足して」とおそのに語りかけるくだり、なんか失礼な感じ。
→ 遠山の金さん II 表紙
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