1982〜1986 高橋英樹主演作品 東映/テレビ朝日
第42話 「遠山奉行最後のお裁き!」 1986.9.16 10a
これから祝言を挙げようと言う職人が、十年も前の事件のことで連行されたのは、もちろん訳あり。坊主の上前はねる行為への追及をかわすため、悪党どもは老中の瑕疵を見つけ出してきたのだった。
男の約束、責任ある仕事と、金さんの申し出をつっぱねる男たちのドラマも見もの。
ロケ地
- 遠山奉行登城イメージ、姫路城天守。西の丸から遠望の図、ズームイン。閣議は定例のものだが、寺社奉行・諸星が十年前の旗本殺人犯捕縛の件をことさら持ち出し、桂木老中に皮肉っぽい視線を投げかける。
- 常念寺の住職・了海の死体検分、大覚寺大沢池畔、木戸付近。平目が出張っていて、見に来た金さんに先の坊主殺し被害者も寺社奉行の悪口を言っていたことや、了海も反骨の者であるとべらべら解説。設定は大川。
- 寺社奉行所、大覚寺大門。取り調べ中の新助の前にお紋が立ち、「この人が十年前の事件の犯人」と証言するくだり。後段、ゆみたちが新助釈放請願に蓆旗立てて陳情に押しかける段では、参道〜大門と使われている。寺社方役人にはたじたじの平目だが、芝居こいてみんなを逃がしてくれたり。
- 老中の駕籠行列の前に罷り出て物申す金さん、仁和寺参道中門前付近。駕籠を出て来た桂木と話すのは九所明神参道林間〜本殿前。
- 桂木の回想、まだ無役だった十年前、女の悲鳴を聞いた夜道は今宮神社東門前(北へ歩く。カメラ門内から)。頭巾かぶった辻斬りに刃を突きつけられている男女の前に割って入り、一刀のもとに辻斬りを倒したシーンは石橋たもと。斬られかかっていた男は新助、屋敷に出入りしていて桂木を見知っていた次第。辻斬りが大身旗本と知れ、新助は絶対喋らないからこのまま逃げてくれと桂木に懇願。
遠山金四郎/高橋英樹 お弓/由紀さおり お蘭/かたせ梨乃 虎さん/古代一平 熊さん/北野清治 おちよ/三田篤子 おつる/加藤由美 平目銀次郎/仲本工事 早田彦十郎/宮尾すすむ 桂木左馬頭/若林豪 新助/大場順 おしの/山本ゆか里 立花右京/久富惟晴 お紋/長尾深雪 諸星備前守/外山高士 了海/徳田興人 笹木俊志 志茂山高也 藤沢徹夫 高たか志 淡路康 白井滋郎
脚本/小川英、胡桃哲 監督/井沢雅彦
※おしのは新助の恋人。立花は大検使、お紋は寺社門前で小料理屋をしている女で、坊主からせしめる守札売上の上がりはここへ届けられる仕組み。
※白州で老中のことを言わない奉行が責められると、「私の事か」と桂木が出てくる寸法。このとき老中を辞し、両刀も脱している。
※「一件落着」のあと下がってくるお奉行、廊下を歩く笑顔が止め絵になり、拍子木鳴ってエンド。別に、奉行を辞めるとかの話は無し。
→ 遠山の金さん II 表紙
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