第1話 「俺は助さんおまえは格さん」 1969.8.4
時の権力者・柳沢吉保に疎まれた光圀は隠居、西山荘で晴耕雨読の日々を送る。つきあわされた侍二人は若さをもてあまし、愚痴も出る。そんなある日、格之進の許嫁の父が突然切腹を遂げ、老公は究明のため「越後のちりめん問屋」に身をやつし密かに江戸へ。しかし隠密の目は光っており、旅籠は火に包まれてしまう。
ロケ地
- 西山荘、不明(立地は高台、母屋は萱葺で入口そばに倉。老公が耕す段々畑も近くにあるもよう)。
- 柳沢吉保邸に桂昌院の御成り、門は大覚寺大門、式台玄関前に駕籠とお供。
- 水戸藩江戸家老・藤井紋太夫邸、相国寺林光院(門上部のみ、夜景)。義賊・風車が侵入し、吉保から紋太夫に宛てた文が盗まれる。
- 家老・中山備前宅へ使いに出される格之進と助三郎、野良着のままなので朋輩を避けて行く城下の道、金戒光明寺瑞泉院前〜超覚院前。西向き。
- 助三郎に配慮して先に中山邸を辞する格之進、出てくる玄関は相国寺林光院式台玄関前石畳。門を出ようとしたところで、腹切って果てている深雪の父・沢田を見つける次第。父の亡骸を抱いて嘆く深雪、そこから大通院南西角にパンすると、柳沢配下の横目付・古川兵庫とお蝶が窺っているという図に。
- 西山荘を窺う怪しの男を追ってゆく助三郎と格之進、北嵯峨農地竹林道。竹林に入ってまかれ、戻ってみると弥七は老公の部屋に上がりこんでいるという趣向。ここで、紋太夫宛ての文が老公の目に。
- 江戸へ向かう老公一行、休んでいると深雪が追いついてくる茶店は若森廃橋たもとか。
- 兵庫が手配した刺客が一行を襲う山道、谷山林道か。切り通し、幼松など見える。
- 旅籠に火が放たれ散り散りになる一行、弥七の操る船に老公の川は三川合流付近の宇治川か。堤に松並木、流れは瀞。
※深雪は岩井友見、藤井紋太夫は佐藤慶、柳沢吉保は山形勲。
脚本/宮川一郎 監督/山内鉄也
→水戸黄門第一部表紙
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