第23話 「初春・役者騒動記」 1970.1.5
小さな町に芝居小屋が二つ、当然仲が悪いが息子と娘は恋仲で、ロミオとジュリエット状態。ここへ来合わせた老公たちは、一方の小屋に客演している一座と関わり、あろうことか出し物の「水戸黄門旅日記」に代役として出演することに。
脚本も担当した老公ノリノリ、当の恋人たちを題材にとり、とんだ風刺劇を演出するのであった。
ロケ地
- 高山手前の街道、老公一行が休んでいた茶店、および旅の一座とのシーン、仰木棚田の道。助さんが一座の大八を押してゆく道は梅宮神社脇。
- 旅の一座の娘・お静が助さんとお参りに行く神社、長谷八幡宮。本殿に参拝後お静がプロポーズ(実は一座のおばさん・すずめの吹き替え)していると、思いつめた文七とお光が心中しかけているのに気づき助さんが止めに入る。本殿正面と裏手、摂社前、舞殿越し本殿など、いろんなアングルが出る。
- 光圀公を題材にした怪しからん芝居が掛かっていると報告を受ける丹波守のシーン、まず彦根城天守が出て、剣の稽古中だった殿さまは玄宮園池畔(遠景に天守映り込み/殿様は藁苞を真剣でばっさり)。
- 皆に見送られ当地を発つ一行、仰木棚田。お静は一人積み藁に隠れて見送り。今は電柵があって無理なアングルが多数見られ貴重。
脚本/宮川一郎 監督/内出好吉
※助さんに惚れてしまう一座の娘・お静は島かおり、朋輩のすずめおばさんは西岡慶子、座頭は中村竜三郎、女形は平凡太郎か。一座が出る朝日座の親方は桑山正一、対立する南座の親方は人見きよしで倅は柴田p彦、南座と組むヤクザは遠藤辰雄、グルの役人は丘路千。水戸黄門漫遊記を語っていた講釈師は谷幹一。
※老公、小屋へ自ら乗り込んできた高田藩主を「金森丹波守」と呼んでいる。剣の稽古ぶりとかが何かアレな感じで、みんな老公と知って平伏してるのに一人突っ立ってるし←このため、老公自ら腰の印籠をはずし掲げて見せる。
→水戸黄門第一部表紙
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