水戸黄門 第一部

第29話 「ならず者」 1970.2.16

 村の隠し米を掠奪、宿屋から金を強請る、やりたい放題の「ならず者」のかしらは浪人。かつて代官の苛政に怒り役人を斬り殺した正義の士が、こうまで成り果てるには十分な理由があった。
元水戸藩士の相良重蔵、彼が許されぬ恋をして重職の娘と駆け落ちする際、行き会わせたのは他ならぬ格之進なのであった。

穴太橋

ロケ地

  • 桐生・笠懸村の隠し米を運び出しに来る相良の一党、不明(切通し山道、けっこう幅がある。米を隠してある小屋は山裾の林際に)
  • 相良一党の隠れ場所の鎮守、鳥居本八幡宮。小柴垣の道、鳥居まわり、石段など使われる。
  • 代官の軍勢に追われた一党が逃げ込む烏谷、湖南アルプス。白い岩肌が露出した尾根が印象的。代官らが寄せてくるシーンの山道も同所か。
  • 当地を発つ一行、曽我谷川堤穴太橋。相良には会わなかったことにすると老公が呟く。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/杉良太郎 渥美格之進/横内正 風車の弥七/中谷一郎 久作/中村是好 おいね/青柳美枝子 鉄五郎/滝恵一 脇田半太夫/夏目俊二 相良重蔵/内田良平 (画面に出たものをそのまま記載)

脚本/鈴木生朗 監督/内出好吉

※村人たちは、恩人の相良を裏切り彼の妻女を代官・脇田に差し出し。妻女は自害、そのとき俺も死んだと相良が格さんに語る。隠し米の番人の爺さまは久作、宿の女中はおいね(一党の三下と幼馴染)。鉄五郎は相良の手下の強面。このほか一党には小峰さんの姿も。名主は岩田直二、いい人ではなく老公に手厳しく叱られている。


 →水戸黄門第一部表紙

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