第31話 「乱斗・鷹ノ巣峠」 1970.3.2
水戸へ帰るさ、ふと思いついて忍城下へ立ち寄る老公。胡乱な道場の門弟が幅をきかせているのを見るが、そこの蔵には訳ありげな武家の妻子が囚われているのだった。
助格弥七の奔走で、次席家老一党の企みが暴かれるが、威勢のいい姐さんも加わって賑やか。
ロケ地
- 忍城下へ向けて街道をゆく老公一行、木津堤〜土手下に作った茶店へ立ち寄り。ここで老公、財布を掏られる。中がお札と鐚銭と見て舌打ちするお竜は、流れ橋が見える岸辺に(地蔵あしらい/このとき、橋上を老公らが笑いつつ渡ってゆく)。
- 老公に髪床に誘われるも逃げた格さんと弥七、床キライと言いつつ歩く城下の道は広隆寺塀際か(塀越しに見える蔵は「村」と思われる。ここから「助けて」としたためた文が簪に巻かれて二人の足元に落ちる寸法)。ここは榊原道場裏手設定、表へ回って様子を見る二人、門は随心院長屋門(向かいの塀角に身を寄せて凝視/後段、人質交換で駕籠が出る際もここ、門前から西望のロングがあり、山門も見えている)。
- 怪しの者どもが出たと報告しに次席家老・堀田邸へ赴く道場主・榊原、大覚寺明智門。
- 忍びに囲まれ戦う助格、下鴨神社糺の森。後段、助格のツナギのシーンもここ。
- 筆頭家老・脇坂邸、随心院薬医門(イメージのみ)。老公、お忍びで入り身分を明かす。
- 脇坂の妻子と、脇坂が持つ不正の証拠書類を交換と「一味」が指定してきた鷹の巣河原、木津川河川敷。それぞれの駕籠行列がゆくシーンに堤が使われ、坂下に家並みが映る画も。対決は流れ橋下で(次席家老とかもこの場でマジ斬り)。
- 脇坂と妻子に見送られ当地を発つ一行、走田神社社務所前。脇坂の忠義を嘉し去る老公、社叢脇でお竜が現れる。お竜からすたこら逃げる弥七、北嵯峨農地竹林際。老公らは流れ橋を渡ってゆく。
脚本/津田幸夫 監督/内出好吉
堀田大膳/竜崎一郎 榊原十太夫/天津敏 お蘭の方/万里昌代 投げ節お竜/佐藤友美
※「峠」の表現はロケ等でも出てこなかった。
→水戸黄門第一部表紙
|