第32話 「水戸の白梅」 1970.3.9
長い旅を終え水戸へ帰った老公一行だが、深雪の養父である城代家老を引きずり下ろす騒動が持ち上がり、渦中に放り込まれた助さんは大忙し。
若侍たちが望んだ格さんでなく、助さんを遣わした老公の策当たり、事態は大団円を迎えるのであった。
ロケ地
- 水戸街道をゆく老公一行、亀岡か(畦畔木のある畦道)。
- 城代・中山邸、相国寺林光院。門前でもじもじする格さん、老公の許し出るや中に走り入り。深雪と会う庭は青龍苑池泉(草深いほうの橋)にスイッチ、手を握り合う二人に小言をいう城代の立つ廊下はセット撮り。
- 西山荘イメージ、不明(萱葺の建物、軒瓦が出ている)。梅開と書いた扁額の架かる門も。
- 水戸城イメージ、彦根城天守。城代付を拝命し、意気揚々と登城する助さんのくだり。
- 下城してくる助三郎の前に出て、城代に引退を勧告する旨同意を求める近習の若侍たち、建仁寺久昌院前路地。このあと藩の大事と金打。
- 次席家老の娘・冴とばったり会う助三郎、建仁寺三門か。二人を見て舌打ちする若侍たちは建仁寺禅居庵門前に(冴は彼らのマドンナ)。
- 若侍たちに斬りかかられ、足袋はだしで逃げた助三郎、衣を裂かれたのを縫って貰いに入る森田邸、相国寺大光明寺。
- 若侍たちが助三郎に果し合いを挑み呼び出す鬼伏ヶ原、下鴨神社池跡。ここへ赴く助三郎と合流する格之進のシーンは河合社塀際か。
- 登城の触太鼓が響くお城イメージ、彦根城廊下橋から天秤櫓東端を望む図。次席家老・森田図書により、殿の裁可が発表されるくだり(道普請、格之進深雪の祝言の日取り、城代の引退について)。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/杉良太郎 渥美格之進/横内正 森田図書/水島道太郎 中山備前守/永田靖 (画面に出たものをそのまま記載)
脚本/宮川一郎 監督/内出好吉
※冴は姿美千子、助さんを巧みにあしらう。格段の約束とかは無し。
※耄碌しかけた頑固者の城代をお役から退かせるためなので、悪い人は出てこない。道普請は城代のプラン、敵を防ぐための曲がりくねった道はもう不要という話で、備前通と命名される予定。
※大日本史編纂も終わりにさしかかり、旅心またぞろと語られる。
→水戸黄門第一部表紙
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