第6話 「暁を駆ける」 1969.9.8
今にも一揆が起こりそうな代官領で、格さんは懐かしい友と再会。その彼は、命を賭して代官を諌めるという使命を帯びていた。
捕われた二人に、代官は嗜虐的な課題を与える。それは、信助が戻らねば代わりに人質の格之進を処刑するという、どこかで聞いたような話。代官は暴君ディオニスのようには反省せず成敗されるが、「私を殴れ」のエピソードは採用されている。
ロケ地
- 老公が老婆と孫の乞食を見る街道、不明(山道?)。早馬が走り抜けるシーンも。
- 総代たちが捕われたあと、危機感を募らせ一揆の相談をぶつ百姓衆、走田神社参道。ここへ大旦那の義助が病をおして駆けつけ、倅の信助に掛け合わせると約束し騒ぎをおさめる。
- お供二人を置いてけぼりの勢いで街道をたったか歩く老公、街道は土手道か(まわりは一面の青田、亀岡か)。
- 助さん一人をお供に領内を見て回る老公、唐丸の護送を見る道、不明(松も見える地道、道隈になっている)。
- 代官を殺す覚悟だと格さんに打ち明ける信助、二人話すところへ捕方が出て連行する道は走田神社境外社叢際、立ち回りの際は社務所も映る。周囲の田には畦畔木も見られる。
- 代官のもとに格さんを置いて父のもとへ駆けつける信助だが直後に父は死亡、野辺送りを済ませ埋葬したところで猛った百姓衆が出て信助を捕らえようとするくだり、山道の中ほどにある小丘に卒塔婆、道を挟んで向こうは溜池という立地。捕えた信助が逃げたと騒ぐシーンには土塀がたくさん出てくる。加代に逃がされた信助が逃げ惑う山中も不明。老公が出張り信助の話を聞くシーンには、溜池と林が映っている。
- 総代らと格さんが磔刑台に乗せられる刑場、砕石場か崩壊地形か。時の鐘を撞く僧が助さんの投石を受ける寺も不明。
- 信助らに見送られ当地を発つ一行、竹林際の道。二人友情の殴り合いが別れ際に。
※信助は竹脇無我、父の大旦那は明石潮、代官は神田隆、信助を慕う村娘・加代は松岡きっこ。
脚本/三好伍郎 監督/山内鉄也
→水戸黄門第一部表紙
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