第8話 「まぼろしの剣」 1969.922
腕はもちろん男ぶりも良い剣客が、未来を放棄し旅籠の女将のヒモで暮らすには、深刻な訳あり。しかし企みが仕組まれた試合を受けてたつ総十郎、光を失う前に剣客として逝くのだった。
ロケ地
- 古渡道場の門、民家長屋門。総十郎に復帰を断られ萎れて帰ってきた兵馬が、家老の駕籠が出てゆくのを見るシーン。
- 総十郎の回想、暇乞いをして去る彼を追ってきた、道場主の娘・世津を突き放した道、民家南塀際。総十郎が去ってゆくのはお隣の西塀際(道路側)。
- 茨剣鬼との「他流試合」に指定の琴引の滝、琴滝。靄のかかるなか家老と田川道場一派が坂をのぼってくる。試合は滝壺前で。伏兵が斜面のあちこちに潜む。
- 兄弟子の危機に駆けつける兵馬だが、家老の手下に阻まれ斬り合いとなる道、中山池堰堤上の道〜鶯橋とその先の坂。ここは、滝へ赴く総十郎も通っている。
- 兵馬らに見送られ当地を発つ老公一行、不明(はさ木の目立つ地道で周囲は田んぼ、遠景には河畔林と思しき緑も。亀岡盆地か)。
※笠寺総十郎は北大路欣也、彼が居候を決め込んでいる旅籠の女将は岩本多代、結婚して跡を継ぐ筈だった道場の娘は知影京子、後事を託してしごいた弟弟子は石山律。藩の剣術指南をつとめる古渡道場を敵視する田川道場の主は江見俊太郎、ここの剣客は川辺久造(策謀には加担するものの、勝負に関してはクリーン)、田川に肩入れして結果的に馬鹿を見る家老は原健策。勝負あったあと総十郎に矢を射掛ける弟子は小峰さん。
※サブタイトルに浜松とあるし、前回は大井川次回は御油宿で矛盾は無いが、冒頭家老の倅らに襲われる屋台に「桑名名物・焼き蛤」…間違ってるのはどっちだ。
脚本/三好伍郎 監督/山内鉄也
→水戸黄門第一部表紙
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