水戸黄門

武田鉄矢主演、2017年10月〜12月 BSTBS


第1話 「初めての旅立ち」 2017.10.4

 隠居し、晴耕雨読の日々を送る水戸老公。しかし或る日、怪しの者どもに襲われ負傷した八戸藩士が西山荘に運び込まれたことで、平穏は打ち破られる。
江戸にいる南部候に事を告げる道はとらず、老公は八戸への旅を決意するのであった。

落柿舎

ロケ地

  • 西山荘、落柿舎。近くの畑は、大堰川緑地
  • 八戸藩士・大川がゆく山道、酵素ダート。弥七を追って助格がここへ現れ、刺客にやられた大川を助ける次第。
  • その刺客が入る柳沢吉保邸、大覚寺大門(セット併用)。弥七が見届け。
  • 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓を前景に、いろんな建物を合成。南部候が詰める城内居室は聖護院書院。
  • 八戸さして旅立つ老公一行、街道は大堰川堤上〜堤下(いわきの茶店設営)〜大堰川堤上(ロング)
  • 磐城平に入った一行、役人(一人は福ちゃん)に追われる娘を助ける林は嵐山東公園か。後段、村人の見送りも同所と思われる。
  • 当地を発つ一行、街道は大覚寺大沢池北辺並木

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柳沢吉保/袴田吉彦 南部直政/石黒英雄 柘植九郎太/長谷川純 古川兵庫/奥深山新 喜作/小市慢太郎 おみち/小島藤子 轟軍兵ヱ/小沢象 小島久三/高井清史 大川新太郎/佐野泰臣 おたえ/佐藤玲 宇吉/竹下健人 番頭/あばれる君 留吉/宮路オサム 嘉助/直江喜一 梶川修理/石橋蓮司

脚本/尾西兼一 監督/矢田清巳


第2話 「想い繋いだ左馬茶碗」 2017.10.11

 相馬・大堀村へ足を止める老公、転がり込んだ郷士宅では、技を習い覚えてきた下男が指導して焼き物を作り、殖産の道を開こうとしていた。
郷士の美しい一人娘を狙う、家老のどら息子というお決まりの図式が出て、悶着のすえ印籠が出る。

保津峡

ロケ地

  • 大堀村手前の街道、大堰川堤。その前に老公が足を止めて聞く相馬流山は、堤内地の田畦で農夫が歌う。
  • 柳沢吉保邸、大覚寺大門。八戸の修理から、水戸の隠居を早く始末してくれという文が来るくだり。
  • 柘植や古川らが一行を襲う山道、沢ノ池付近に似る(植林杉、坂道、切り通し等)
  • 駒の絵柄が入った焼き物を作って半谷に叱られ飛び出した左馬、彩が追いかけてきて話す水辺は広沢池東岸(細流流れ込みの葦原)
  • 駒の絵柄の焼き物のことで捻じ込まれ、家老の息子の求めに応じ出かけてゆく彩、駕籠がゆく道は広沢池東岸土手(南へ)〜竹林(北嵯峨か、左馬を連れて追いかける助格が古川らに囲まれるシーンもある)
  • 竹林からの立ち回りが続く山道、保津峡落合落下岩と周辺。古川ドボンで保津峡の流れも映る。
  • 当地を去る一行がゆく福島道、大堰川堤
  • 出奔した左馬を追った彩、呼ぶ声に立ち止まる左馬は保津峡落合落下岩。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柳沢吉保/袴田吉彦 柘植九郎太/長谷川純 古川兵庫/奥深山新 左馬/中村隼人 彩/小島梨里杏 安原太右衛門/鶴田忍 沼田帯刀/中本賢 沼田京太郎/青木玄徳 弥助/出口高司 田中/仁科克基 久保田十全/藤本幸広 梶川修理(回想)/石橋蓮司 南部直政(回想)/石黒英雄 大川新太郎(回想)/佐野泰臣 半谷仁左衛門/竜雷太

脚本/尾西兼一 監督/矢田清巳


第3話 「旅籠で格さん瓜二つ」 2017.10.18

 福島城下の旅籠での情話、博打で借金をこさえ出奔したあるじを待つ「家族」にほだされた一行は、しばし格さんを多一郎として過ごす。
老公が賭場ですってんてんとか、レギュラーのそっくりさんとか、ベタな定番ネタをうまく料理してある。

大堰川堤

ロケ地

  • 老公と助さんが格さんを待つ街道筋の茶店、大堰川堤上に設営。土手に「是より福島郷」の道標を置いてある。ラスト、大荷物抱えた多一郎を見かける茶店も同所。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柘植九郎太/長谷川純 お千代/野々すみ花 鎌田彦太郎/堀田眞三 勘助/おかやまはじめ 伝次郎/坂西良太 安次/薗田正美 おきみ/大森絢音 三吉/森遥野 おとよ/白鳥久美子 茂平/多賀勝一 亀/稲田龍雄 熊/越中晃一 八百屋/渡辺知晃 魚屋/旭屋光太郎 炭屋/河西秀樹

脚本/尾西兼一 監督/矢田清巳

※旅籠・桃水の女将は千代、鎌田は郡代、勘助はライバル仙波屋のあるじ、伝次郎はところのヤクザ(賭場経営)。


第4話 「悪を糺した弥治郎こけし」 2017.10.25

 片倉城下で、モロに訳ありくさいご婦人を見た老公は、案の定滞在を決め込む。
公金紛失の責めを負い賊を捜し歩く「夫」を健気に待つ女に、悪党どものさらなる魔手が迫るが、老公主従の活躍で暗雲ははらわれ、わだかまりも氷解するのであった。

大覚寺

ロケ地

  • 片倉城下手前、一行が白石温麺を食す茶店、土手か山道か。
  • 姑に離縁を申し渡され絶望した菊江が佇む水辺、大覚寺天神島(水石が見えている)。夏川の求愛から菊江が逃げたあと、雄次郎が現れる運び。
  • 当地を発つ一行、山道。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柘植九郎太/長谷川純 鉄羅漢玄竜/小沢仁志 菊江/大塚千弘 桜田雄次郎/葛山信吾 仙台屋太兵ヱ/青山良彦 森下与太夫/内田勝正 鍾馗の権兵ヱ/丹古母鬼馬二 宮城屋五兵ヱ/赤塚真人 山西頼母/須藤正裕 夏川太十郎/田中壮太郎 山西数馬/生島翔 原庄左衛門/西山清孝 茶店の亭主/田井克幸 とね/星由里子 

脚本/大西信行 監督/藤岡浩二郎

※勝正、お年召してるものの元気そうで嬉しい。鬼馬二…年齢不詳。福ちゃん、センセイで出ている。


第5話 「硯の里の仇討ち」 2017.11.1

 雄勝の里で老公を助けてくれた里人、その人こそ助格が連れてやって来た仇討ち姉弟の目指す男だったという偶然。硯の里に巣食う悪党どもを懲らし印籠が出たあと、老公によって「仇」の真実が明かされるのであった。

琵琶湖

ロケ地

  • 石巻へ向かう一行、船頭の歌に聞きほれる渡し場は琵琶湖東岸。このあと助さんと口喧嘩の松原も同所か。
  • 助格を置いて一人行ってしまった老公、道に迷い崖から落ちる里は酵素か。助けてくれた里人・宗助の小屋は酵素河川敷川べりに設営。
  • 老公を捜しまわる助格、林間は酵素か。山脇姉弟をゴロツキから助ける道は酵素ダート?
  • 硯の原料の石を見せてもらう老公、雑木まじり竹林に大岩のアレか。ここは玄竜ら襲撃の際にも出てくる。
  • 助格と姉弟が休む谷川、清滝河畔。
  • 事後、姉弟と別れゆく一行、大覚寺遣水跡。菊ヶ島が見えている。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柘植九郎太/長谷川純 鉄羅漢玄竜/小沢仁志 奥田主計/高橋長英 山脇初音/相楽樹 山脇伸吾/加部亜門 浅野権太夫/伊吹剛 橋本屋栄五郎/斉藤暁 小出与左衛門/笹木俊志 山脇市之丞/伊庭剛 船頭/新沼謙治 宗助(戸川宗右衛門)/宅間伸

脚本/いずみ玲 監督/藤岡浩二郎


第6話 「愛しき妻は里隠れ」 2017.11.8

 老公が志津川の浜で出会った、気のいい侍。気の病で療養中という彼は、職務上抱えてしまった屈託があるうえ、最も身近な存在に大いなる秘密を持たれていた。
老公も「夫」もあずかり知らぬところで、哀しい女の運命は転がされてゆく。

間人

ロケ地

  • 志津川宿へ向かう気仙道、丹後松島平海水浴場・墓地付近の松原。年寄り扱いされて怒った老公がずんずん行って転ぶ浜は平海水浴場の浜、陸繋島が見えている。
  • 「風」に呼び出された詩乃が赴く小森の社、廣峰神社。詩乃は鳥居前に、薬売りは参道中門をくぐりおりてきて久本に誰何される。このとき、提灯を返しに来た助さんが前の道に。
  • 追っ手から逃げた田代夫婦、詩乃が足を痛め久本が出て危機の丘、大成古墳群の丘。遠くに犬ヶ岬が望まれ、眼下の柱状節理も見えている。崖下から見上げた画もある。
  • 田代と別れる老公、間人・竹野川河口左岸汀。詩乃を捜し続けると小十郎。
  • 当地を発つ一行、間人海岸。背景に立岩が来ている。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柳沢吉保/袴田吉彦 柘植九郎太/長谷川純 田代小十郎/山口馬木也 詩乃/篠田麻里子 原田源之丞/山崎銀之丞 俵屋宗吉/深沢敦 久本昌次郎/森岡豊 薬売りの男/東山龍平 大川新太郎(回想)/佐野泰臣 蛇骨の升六/中村嘉葎雄

脚本/尾西兼一 監督/小川岳志

※二人で逃げようとした田代夫婦、早暁家を出たところで久本に阻まれるが、このとき彼が連れている捕方の一人に福ちゃん。


第7話 「時の太鼓とじゃじゃ馬姫」 2017.11.15

 一関藩のお家騒動、姫の出奔を好機とみた家老は、殿さまを乱心者と言い立て閉じ込めてしまう。このとき、老公一行は一関城下へ来ていた。
結婚を厭い逃げ出した姫さまは、偶然助さんに出会い助けられ、同年代の子供たちの働きぶりを見て何事かを悟る。助さんに連れられ町ではしゃぐくだりは、ちょっとローマの休日。そして、老公が関わった旅の一座の方は、公演差し止めをはねのけてイヤミ芝居「花の一関悪党成敗」を上演するに至る。

大覚寺

ロケ地

  • 一関を見下ろす峠とその後の街道、谷山林道か。杉林の道や、切り通しなど。
  • 一関城イメージ、福知山城。天守のへんちょっといじってある。
  • 小姓の衣を着こんだ姫が追っ手から逃れてくるところへ行き会わせる助さん、大覚寺竹林際草地(追っ手は、一段低い遣水跡の方から来る)。助さんが追っ手をごまかしてやる際、および薪拾いの子らを見る際に竹林内も。
  • 追っ手が走る道、大覚寺心経宝塔基壇石積脇。彼らが去ったあと助さんが包みを持って出てくる。石仏裏で弥七に声を掛けられる(聖天堂映り込み)。姫を隠してあるお堂は護摩堂。
  • 一座と別れ旅立つシーン、大覚寺大沢池堤(北東端あたり)〜遣水跡小径。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柘植九郎太/長谷川純 鶴姫/鈴木梨央 田村建顕/喜多村緑郎 嵐胡蝶/仁支川峰子 田村将監/中田博久 片桐孫七郎/新井康弘 寿座幸兵衛/加納健次 旭座重兵衛/大島宇三郎 嵐いろは/山谷花純 嵐とちり/両國宏 伊之助/喜多村一郎 住田十郎太/安藤彰則 権三/濱田和幸 鬼六/龍座 嵐にほへ/渋谷めぐみ 嵐わかよ/松田苺 清太郎/南出凌嘉

脚本/池田政之 監督/平田博志

※将監は殿の縁戚の悪家老。片桐は目付頭、旭座重兵衛とつるむ。


第8話 「盗まれた印籠」 2017.11.22

 印籠が盗まれるアクシデントというお決まりのアレを、今回の世直しネタにつなげる。
湯宿で印籠を盗った青年は、生家の造り酒屋の危機を救うため、郡代のもとに乗り込んで「それ」をかざしてみせる。

摩気神社

ロケ地

  • 花巻へ向かう一行、大覚寺放生池堤。仙台松前道設定。
  • 石鳥谷の里、鹿踊りが奉納される神社(八幡宮?)摩気神社。回想シーンの奉納舞は舞殿前、卯之吉と対峙する一行は本殿脇、詩乃との邂逅は本殿裏手、弥七と合流し情報交換は楼門前石段下、物思う卯之吉は本殿玉垣脇など、各所が使われる。
  • 当地を発つ一行、大覚寺大沢池北辺並木を東へ。その前に大沢池の蓮が映し出される。

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柘植九郎太/長谷川純 詩乃/篠田麻里子 おりつ/川上麻衣子 伍助/石倉三郎 卯之吉/広田亮平 矢田部勘右衛門/清水紘治 大黒屋伊兵衛/石山輝夫 喜八/清河寛 松蔵/森山陽介 手代/いわすとおる 寅吉/梅野一史 卯之吉(幼少期)/溜大宙 蛇骨の升六/中村嘉葎雄

脚本/いずみ玲 監督/平田博志

※卯之吉は御用酒製造元・三枡屋の、行き方知れずの倅。伍助は杜氏。三枡屋を陥れるライバルは大黒屋、グルの花巻郡代は矢田部。


第9話 「風来坊の片思い」 2017.11.29

 道中、酔漢の喧嘩を仲裁した老公たち、そのまま三年ぶりに故郷へ帰って来た塗師と関わってゆく。彼の家と、納入先の問屋は、役人と組んだ悪党に狙われていた。
塗物の制作を見守る間にも升六らは忍び寄り、詩乃は問屋の女将とすり替わって襲ってくる。

大覚寺

ロケ地

  • 浄法寺道をゆく一行、酵素ダートか。磯次が喧嘩している茶店も道に設営。その後顔を洗う小川も同所か…後段、正体が露見し逃げた詩乃が渡渉するのも同所と思われる。
  • 柳沢吉保邸、大覚寺大門。升六からのツナギが遅いのでイライラ吉保のくだり。
  • 当地を発つ一行、不明(坂道?)

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柳沢吉保/袴田吉彦 柘植九郎太/長谷川純 詩乃/篠田麻里子 磯次/やべきょうすけ お嶋/木内晶子 茂兵衛/蛍雪次朗 三沢屋金兵衛/杜澤たいぶん 井沢主膳/原口剛 吉蔵/工藤堅太郎 お糸/小槙まこ 長吉/久保山知洋 政/黒田啓之 留/三角園直樹  田代小十郎(回想)/山口馬木也 梶川修理/石橋蓮司 蛇骨の升六/中村嘉葎雄

脚本/尾西兼一 監督/矢田清巳


第10話 「炎に消えた黄門様」 2017.12.6

 遂に目的地・八戸へ。升六から老公を守って深手を負った詩乃を保護してくれた草庵のあるじは、そのかみ老公が憎からず思っていた女性という奇縁。
死闘のすえ、逆臣は懲らされ、一行は帰国の途に。大元の悪を滅するには至らぬものの、強烈な嫌味をかましてくる老公であった。

枳殻邸

ロケ地

  • 八戸入りする一行、掛け合い漫才の道は山中か。里見黄門でもよく見た石積み、亀岡?
  • 八戸城、圓満院宸殿と庭園。修理の娘の御側室が若君と遊ぶのは庭の池端、それを見下ろす宸殿縁先に修理と升六がいる。後段、直政帰国後に修理を問い質す際のお城イメージは宸殿、庭から見た図。
  • 大川家跡は竹林に門を設営、北嵯峨か。
  • 詩乃が升六から老公を守って吹き矢を受ける林、鳥居本に似る。
  • 霊松院の草庵、枳殻邸縮遠亭。中も使っているが、セット併用。炎上シーンあり。
  • 老公を捜す助格、霊松院の下女・おたきに行方を問うくだり、山中か。
  • 弥七が升六と対決する野原、冒頭の山中付近か。
  • 見送られ発つ一行、冒頭の石積みある野原と同所。
  • 帰り着く西山荘、落柿舎

水戸光圀/武田鉄矢 佐々木助三郎/財木琢磨 渥美格之進/荒井敦史 風車の弥七/津田寛治 柳沢吉保/袴田吉彦 柘植九郎太/長谷川純 詩乃/篠田麻里子 霊松院(小夜)/松坂慶子 南部直政/石黒英雄 大川新太郎/佐野泰臣 上林十蔵/鈴木正幸 たき/加弥乃 成田/三津谷亮 女/阿武野留美子 田代小十郎(回想)/山口馬木也 梶川修理/石橋蓮司 蛇骨の升六/中村嘉葎雄

脚本/尾西兼一 監督/矢田清巳


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