第12話 「黒い誓約書」 1970.12.14
佐竹の城下へさしかかる一行だが、はなっから血腥い場面に出くわす。そして瀕死の侍から託された書付には、汚職の証拠らしき怪しの文言。
城代と結託し民を泣かす悪徳商人を懲らすプロセスには、藩内の心ある士も加わり、老公にその志を嘉されるのであった。
ロケ地
- 佐竹入り直前の一行、胡乱な刺客に斬られた侍を介抱するくだり、山道は山中の溜池端か(眼下に水面)。
- 目付役の侍が刺客に斬られ書付をとられる城下の夜道、広隆寺東塀際(境外)。弥七が目撃。
- 藩勘定方御頭役・水野内記邸、相国寺大光明寺。門まわりを使うが、内部はセット撮り。
- 水野の配下・篠田左馬之助をこっそり連れ出す弥七、助さんと引き合わせる城下のやしろは相国寺摂社か。このあと三人が出向く次席家老・永山掃部邸は相国寺林光院。
- 久保田城へ乗り込む老公一行、彦根城。まず天守を映し、石垣際の坂にパン。城門は太鼓門櫓を使う。城代と梅田屋が老公を騙りと決め付け狼藉におよぶところ、掃部が槍持って駆けつけ「老公に無礼」と梅田屋をぶっすり。このあと、掃部とともに来た左馬之助が城代をずんばらり。
脚本/葉村彰子 監督/内出好吉
※左馬之助は長谷川明男、事後抜擢されたうえ水野の娘と結婚の運び。水野は村上冬樹、怖い顔の浪人に殺されてしまう。掃部は松本克平、通称居眠り掃部でなかなか動かず。梅田屋は沢村宗之助。
→ 水戸黄門第二部 表紙
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