第15話 「叱られた黄門さま」 1971.1.4
老公が米俵に腰かけて、老農婦にこっぴどく怒られる逸話入りの話。その婆さまは一人暮らし、若者は郡代の敷く苛政のため出て行ってしまっていた。
郡代の不正を暴くため妾になった妹と、仕えるふりをしている兄の悲話が縦糸となる。
ロケ地
- 郡代・林平左衛門が酒田から戻ってくる、山形城下に近い街道、北嵯峨農地竹林脇。道端で平服している民の中に、老公一行が混じっている。後段、弥七たちが追いつくと、格さんが連行されていくのを見るシーンも。
- 北山のおばあ(笠置シヅ子)の家、上写真の民家戸口まわり(母屋は撮影当時萱葺、これに続く形で敷地内に塀があり、小さな門も付いている。捕方が殺到する際の見返りの画では、入口の蔵と向かいの塀が映っている)。
- 平左衛門邸裏口、不明。
- 弥七が逃がした兄妹、二人を敵とみなす元朋輩・河合が斬りつけてくる夜道は下鴨神社河合社脇。許婚だったお静が斬られてしまう。このとき、弥七が牢でドッカン、あたりが一瞬赤く染まる演出がなされている。
- 格さんを騙して老公に会い害そうとする平左衛門、上賀茂神社奈良社脇〜北神饌所前。河合が平左衛門と相討ちに。
- おばあに見送られ当地を発つ一行、走田神社社叢脇か。
脚本/稲垣俊 監督/荒井岱志
※お静は松原智恵子。牢から彼女を引きずり出し、突っ転ばす侍に福ちゃん、弥七の焼玉にビビるさまも良し。その焼玉、ボウリングのボールくらいの真っ黒い一件に導火線つけたマンガみたいな代物。
※「民家」は2018年夏現存を確認。
→ 水戸黄門第二部 表紙
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