第30話 「隠密兄妹」 1971.4.19
佐賀入りした老公、山道で聞いた鉄砲の音が事のはじまり。未届けの銃密造は、当地に眠る「草」兄妹を起こす仕儀となる。
残った兄が新しい生き方を選んだのを見届けて、光圀は去ってゆくのであった。
ロケ地
- 弥生が具合を悪くしてへたり込む街道、不明(山道、地道)。射撃場は山中に柵、逃げてゆく隠密は「尾根」を走り、切り立ったその形状から砕石場か造成地と思われる。このあと江戸屋が街道を通りかかり、弥生に薬を呉れる。
- 鉄砲師・七兵衛宅から帰る江戸屋菊次郎、七兵衛の娘・お夏から奉行依頼の銃製造について聞く道は下鴨神社参道。
- 隠密潜入を知った奉行の命で城下を探る侍たち、相国寺大通院前〜セット町並みを経て下鴨神社紅葉橋。
- 隠密の雲水が殺されて見つかる滝の森、下鴨神社池跡。それを見てきたあと、お夏と菊次郎が話す町角は永観堂池泉端(参道塀やお堂の花頭窓が映り込む。撮影当時、庭と参道の仕切りは無かったもよう)。抱き合う二人を、奉行の腹心が目撃。
- 弥七が雲水から託された暗号「三七」について話す老公たち、それを立ち聞いた菊次郎り妹・お幾が出かけてゆく神社、赤山禅院。格さんが尾行するルートは参道〜境内、秘密が隠された絵馬は弁財天堂。本殿玉垣際も映っている。
- 夜、弥七が鉄砲奉行邸に忍ぼうとすると、別の侵入者に出くわすくだり、相国寺大光明寺門前〜南塀際。墓地の方から菊次郎が来て塀から侵入。中はセット撮り、露見して逃げた二人が対峙するのは鐘楼裏手、追っ手は弥七が引き受ける。
- 当地を発つ一行、谷地田の溜池端。酒屋神社奥の池端に似る。
脚本/津田幸夫 監督/田坂勝彦
※鉄砲奉行・沼田主膳は伊達三郎、鉄砲師・七兵衛は浜田寅彦。
→ 水戸黄門第二部 表紙
|