第8話 「竹とんぼ」 1970.11.16
竹とんぼを売って暮らす、子連れの浪人と出会う一行。訳ありげなその剣客は仇と付け狙われており、妻子を置き捨てて出奔していたのだった。
切れていた父子の絆を結び直し、再出発する「三人」に見送られ、老公一行は当地を後にする。
ロケ地
- 寄り道していた格さんが、子連れ浪人を押し包んで斬ろうとする侍たちを見て介入するくだり、流れ橋上から飛び降りて下の河原に。格さんが戦っている間に逃げた浪人と子が休む河原には、朽ちかけた橋脚と流木の根っこが転がっている。また、子が流してしまった竹とんぼをお菊が拾う河原は広大な砂河原、弥七が傍らにいて老公の行く先を尋ねていると八兵衛が走ってくる。
- 浪人・塔十郎が竹を伐りに行く古屋敷、不明(崩れかけた土塀など映る。セット併用)。
- 老公が彦一と竹とんぼを飛ばす石段、常寂光寺本堂前石段。手裏剣が飛んできて忍者が襲うが、参道を塔十郎が通りかかり介入、仁王門内外で立ち回り。
- 塔十郎に歯が立たずにいる恭之助に肩入れする藩士、その屋敷は相国寺林光院。弥七の潜入などで、塀やまわりの植込み(今より丈が高い)なども映る。
- 塔十郎の妻が眠る妙法寺の墓地、不明(高台の山際、新墓も混在)。
- おぬいをさらった恭之助たちが塔十郎を呼び出す河原、木津河原(広大な砂河原。設定は「からず河原」とか聞こえたが心当たりなし、八戸の川なら馬淵川か新井田川か)。
- 塔十郎たちに見送られ発つ一行、木津堤法面と堤上の道。
※彦一の母を手籠めにした恭之助の兄を斬って仇と追われる浪人・塔十郎は水島道太郎、目の横の刀傷が痛み一時視力がヤバいことに。その娘のおぬいは青柳美枝子、母を亡くしたあと旅籠の主に拾われ女中をしている。
脚本/津田幸夫 監督/山内鉄也
→ 水戸黄門第二部 表紙
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