第9話 「流血の谷」 1970.11.23
今まで国境番士の小競り合いだったトラブルが、津軽の殿様が警備兵を斬るという大騒ぎに発展した裏には、もちろん作為あり。比留間に始末された流れ者の忍びが弥七に拾われ、国境の茶店で待つ老公のもとへ運び込まれたところで中ほど。
ロケ地
- 坂道の途中にある茶店で休む老公一行、堂ヶ峠。
- 鷹狩りをしていた津軽の殿様・宗高が、獲物をとった男につられて国境を越えてしまうくだり、藩境の柵が設けられた山道、不明。鷹狩りの野も不明(林道脇?)。
- 南部藩の警備兵チーフ(?)が、津軽の殿様の刃傷を知らせに走りこむ山岡道場(藩剣術指南)、随心院長屋門。
- 重職たちが協議する弘前の城、弘前城天守(イメージのみ)。この間、向こうから仕掛けてきたと殿様が嘯く庭(弓の稽古中)、不明。
- 殿様以下激怒して公儀に訴えると息巻く南部の城イメージ、彦根城天守・石垣越し遠景。
- 新さんとお菊が身なりを武家に戻し老公に挨拶する国境の茶店、堂ヶ峠。二人は栄二郎の弟妹。
- 帰参しようとした堀越新之丞が捕縛されかかる城門、芦浦観音寺門前。同行していた助さんが暴れて兄妹を逃がし、追っ手から隠れるのは金戒光明寺永運院下坂(地蔵あしらい)。
- 閉門の沙汰が下り竹矢来が付けられている堀越栄二郎の屋敷、金戒光明寺善教院。新之丞たちは裏から入り、切腹して果てた兄を見る次第。このあと新之丞と菊枝は捕われ、逃れた助さんは瑞泉院塀際から、坂を引かれてゆく二人を見る。
- 水汲みの八兵衛が、倒れている忍びを見つける谷川、清滝か。
脚本/宮川一郎 監督/山内鉄也
※津軽の殿様・宗高は小笠原良智、近習頭・堀越栄二郎は中村敦夫。堀越の義兄にあたる、南部藩剣指南役の山岡は御木本伸介。
→ 水戸黄門第二部 表紙
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