水戸黄門 第三部

第12話 「消えた密書」 1972.2.14

 郡奉行の横暴に苦しむ百姓が、黄門さまによって救われるといういつもの話に、お新が真実を知って本道に立ち返るエピソードを織り込んである。
この回に弥七がいっさい出ていないのも、憎いつくり。

大覚寺

ロケ地

  • 尾張領に入る老公一行、駕籠も放り出して急ぐ百姓にぶち当たられる道、走田神社社叢脇。その男は田んぼへ駆け入り、村長が郡代に捕まったと大声で呼ばわるが、そのシーンも神社脇の田んぼ(収穫後、はさ木が見えている)。このあと一同が詰めかける村長の家は社務所(後段も頻出、役人が押しかけるシーンもあり、捕り方の一人に福ちゃん)
  • 八兵衛が村長の息子・啓太を連れて遊びにゆく林、不明(雑木林)。後段にも出てくる。ここで鳥刺し・義助に出くわす。
  • 義助の鳥見小屋、不明(山中の崖上?中はセット撮り)。ここで九郎太と話す。二人は旧知の間柄。密書を付けた鳩はここから放たれる。この付近の崖も不明、下に山道が見える画も。後段、藤吉が斬られて落ちる崖も同所と思われる。
  • 姉が捕らわれたあと逃げた啓太、追っ手に加え雷雨に遭い辻堂に逃げ込むくだり、大覚寺護摩堂前を通りセットのお堂に。このとき、老公らも降られてここへ入ってくる。
  • 当地を発つ一行をお新が待っている橋たもと、不明(山坂に架かる木橋、渡ると分岐とヘアピンカーブで、カーブの方はまた山道に続いている)。老公はお新に同道を勧めるが、弥七に会わす顔が無いとお新は去る。

脚本/葉村彰子 監督/内出好吉

※鳥刺し・義助は郷^治、実は柳沢の隠密。鳩につけた密書が啓太の手に渡ってしまい、果てはお新のもとへ。そこに藤吉の名も記されていて、野衾のとっつあんを殺したこととか全部バレてしまう展開。郡奉行は戸浦六宏、尾張の付家老が出張り老公の身分を知っても控えない憎さげなふるまいがイイ。
※老公の投宿先は宮之宿。


 → 水戸黄門 第三部 表紙


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ