第14話 「激流の死闘」 1972.2.28
格さんが助けた武家娘は、重い使命を帯びていた。家老と組んだ悪徳商人が米を抑えるなか、領民を救うため禁断の他国米買い付けを企図する兄用人、その意を受け動く彼女を命がけでサポートする格さん、陸路を封じられるものの激流を下っての搬送という荒技に打って出るのであった。
ロケ地
- 伊勢山田へお使いに出ていた格さんと八兵衛、老公と合流すべく亀山へ向かう街道は保津峡沿いの道か(導入はロング)。行く手で剣戟、浪人に囲まれる武家娘は保津峡落合崖上。ついていた郎党は膾で崖落ち。
- 熱田神宮を参拝する老公、イメージに本物の画像を挿み、手水をつかうシーンに近江神宮手水舎を使う。二の鳥居も見えている。
- 武家娘・よしえとその兄の亀山藩用人・河合に訳をきいた格さん、百姓に変装してよしえと宿場を脱出したあと、行商人に着替える小屋は不明(林の中の小屋、土壁露出)。
- 格さんらが米搬出のため菰野藩蔵奉行と会う菰野領の庄屋屋敷、不明(広壮な門と萱葺の母屋、蔵も見える。門前には石積のアプローチ・両側田地っぽい)。
- 国境を崖上から眺める格さんとよしえ、不明。荷駄の列が来る道は湖南アルプスか(ロングの導入画面はバンクフィルムっぽい。地道で幼松が植え出されている)。
- 激流・早瀬川を下る米を載せた船、保津峡。九郎太が銃隊を伏せているのは落合付近岩場、これにクナイを投げて攻撃を妨害するお新は落下岩上に。川は鈴鹿川支流という設定。
- 米が搬入されてしまったことを家老に報告する早馬が駆ける道、谷地田か。
- 河合とよしえに見送られ当地を発つ一行、仰木棚田か(手前の橋が天神川・豊川橋に酷似。いまはこの橋の直上を県道が高架で通っているので同定が難しい)。
脚本/山内鉄也 監督/山内鉄也
※およしは珠めぐみ、兄の河合は永井智雄、悪い城代は小笠原良智、病臥中の殿さまは赤影さん(菰野の殿さまと従兄弟設定)。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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