第15話 「忍びの掟」 1972.3.6
伊賀入り前に案じたとおり、忍びに襲われる一行。しかし柘植者は襲撃、名張者は護衛という奇妙、全ては城代が無用の忍者を始末するための陰謀であった。
弥七の過去のほか、九郎太の前歴も明らかとなる回、おまけに死んだはずの藤吉まで現れて、忍者大作戦が派手に展開される。
ロケ地
- 伊賀の山里、忍びの日常は百姓と語られるくだり、名張者のかしらの館は民家長屋門(上写真)を前畑越しに見る図。今は無い大木が畦に生えている。かしらの娘の茜が、お茶を持って長屋門から走り出てくる。田には稲架が出ている。
- 伊賀上野城、本物を南西石垣越しに天守を見上げる図。拝観口に寄った画も出てくる。芝居は無し、イメージ映像。
- 弥七が見つかってしまい名張者とやりあう竹林、北嵯峨か。
- 柘植の里、かしらの館は不明(前にスロープ・門は萱葺。また又三匹第4話のアレと思う…2008年の水戸黄門第38部にも出たのも同所と思われる)。九郎太が城代の文を持ってかしらに会うくだりで出る。九郎太は裏切者とか言われ依頼は断られるが、名張との争いを煽って言うことを聞かせる次第。後段の老公閉じ込め・爆破炎上はもちろんセットと書割。
- 名張の小弥太が老公に会いかしらの意を伝える茶店、酵素ダートの小崖か。茶店の親爺が既に柘植のかしらで大ピンチ、格さん崖落ち。
- 崖落ちの格さんを見つけ助けるお新、保津峡落合河口巌。柘植者が出て危ないところ現れた奇怪な助け手、中の人は藤吉でやっぱりヤバくなるが、茜たちが駆け付け。
- 当地を発つ一行、北嵯峨農地竹林際(大石置いてある道隈、石は大量)。石の陰からお新が見送り、木の上に藤吉がいて毒づく。
脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/山内鉄也
※名張者のかしらは武藤英司、むかし貧にあえぎ幼い娘のため蔵から食物を盗むが弥七が罪を被って里を出た経緯があり、今回は弥七に恩返し。娘の茜は有川由紀。城代は滝田裕介、老公に厳しく譴責されるが、自裁は許されず伊賀者への献身を約束させられる。名張者の長老みたいなスタンスの爺さまは白影さん、下っ端に福ちゃん発見。柘植者には西田良がいた。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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