第18話 「人情・刀鍛冶」 1972.3.27
野宿するとか老公が言い出して夜道をゆくと、辻斬りが出て八兵衛が斬られてしまう。助けを求めた家は刀匠の屋敷、今しも若君の守り刀を鍛造している取り込み中で、息子二人のいずれかが打った刀が選ばれるという正念場。実子で実直な長男、素行は悪いが天才の次男(しかも後妻連れ子)との確執があるが、老公の介入もありめでたく解決するのであった。
ロケ地
- 当代の下野大掾祐定(父)が長男・七之助の刀を選んだあと、反発した次男・左門が刀の切れ味を実証してみせる庭、不明(庭の中に小川、ここへはちょっとした谷になっている。何度か他作品でも見た大刈込が目立つ庭、小倉山の裾の個人宅のそれに似る)。刀を流水に突き立て、菖蒲を流すと左門の刀はそれを両断。
- 家老が辻斬りだと祐定の妻(後妻)に告げる芸者・お園、不明(連子窓の前)。
- 岡山城イメージ、本物の天守遠望の図。殿さまの御前で家老が二振りを鑑定するくだり。
- 当地を去る一行、北嵯峨農地農道(坂、北望)。
脚本/葉村彰子 監督/山内鉄也
※備前長船の刀匠・祐定は志村喬、次男左門は夏八木勲、彼に惚れている芸者お園は北林早苗。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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