第25話 「狙撃者」 1972.5.15
天草入りした老公らは、かつて惨劇のあったこの地で、ふたたび民が圧政に苦しむのを見る。
悪代官とその一党を懲らしめるいつものパターンだが、そのかみの一揆で名をあげた名人と同名のスナイパーが、代官の手先の名手と対決するという見せ場がある。
ロケ地
- 天草の島々を望む山道、長命寺山から見た琵琶湖。岡山や、日野川野洲川の河口州が突き出たさまも映し出される。
- 天草の乱を呼んだといわれる民衆の弾圧風景(蓑踊り)、砕石場か。あと、城門のシーンは映画か何かのバンクフィルムっぽい。
- 八兵衛が化け物を見たと騒ぐ谷川、不明(小滝をなしている)。ここで一行は土地の郷士の娘・おみのと出会う。
- 一行と離れ、代官所のある富岡へ向かう弥七、途中で大河内村の郷士・左内が射殺されるのに出くわす海辺、琵琶湖西岸松原。
- 同じ頃、一行を追いかけて山に分け入ったお新、罠を避けるも崖落ちのシーンは保津峡落合落下岩。
- 老公らが招かれる郷士・大河内家の屋敷、民家長屋門。このあと、門まわりや前畑で立ち回りなどもある。
- 代官に雇われた狙撃手・鬼塚に撃たれた金作が落ちる底無し谷、保津峡落合崖。回想シーン。
- 大河内村の民を捕えに来た鬼塚らと戦う助格、追い詰められる行き止まりの滝は琴滝。
- 断罪の場から逃げた鬼塚、金作と対決の岩山は柳谷か(岩むきだしの崖がぐるっと囲んだ感じ、岩肌を小滝がつたう)。
- 当地を去る一行、街道は琵琶湖西岸松原。
脚本/葉村彰子 監督/小野登
※下げ針の金作を名乗り役人を狙撃する、大河内左内の弟は武藤英司、おみののおじさん。鬼塚浪人はスガカン、代官とグルの悪い名主は高品格。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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