第6話 「仇討姉弟」 1972.1.3
ところは藤枝宿、老公の気まぐれで立ち寄った汚い宿では、魚屋夫婦の激しい喧嘩に遭遇。わけは美人の居候、この地にいるという仇を求め、元下男を頼ってきた武家娘だった。
一行は、流れで仇討ちの世話を焼くことになるが、あまり深刻さはなく、どたばた風味。
ロケ地
- 宇津谷峠、不明(九十九折れの山坂、山は雑木の山)。九郎太の術にやられて崖から落ちた弥七が這いあがってくる谷は落合か。
- 魚屋の女房・おぎん、居候・うめの世話を焼く亭主に愛想尽かしして大八曳いて実家へ帰る道、不明(林沿いの地道で萱葺民家が見えている。穴太あたりか)。
- 仇討ち姉弟を連れて道場へ向かう途中のおしん、九郎太・藤吉らと遭遇し姉弟を持ち去られてしまう道は曼殊院門跡勅使門前石垣際。
- 藤吉が指定してきた果し合いの場、宿の北西はずれ、烏帽子山裾の一本松原、酵素河川敷。まだ松多め。
- 魚屋夫婦はどうなったかと笑いながら当地を発ってゆく一行、島田へ一里の街道、不明(はさ木のある道、亀岡か。並木はかなり密)。
脚本/加藤泰 監督/山内鉄也
※もと都築家下男だった魚屋は砂塚秀夫、女房は中原早苗。都築うめは奈美悦子、仇の道場主は小池朝雄(九郎太と知り合いの忍びくずれ)。
※老公がマグロとかホウボウとか、魚の名の謂れをぶつシーンや、魚屋夫婦復縁に知恵を貸す弥七が「厩火事」を引用など、落語ネタ散りばめ。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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