第8話 「雪姫変化」 1972.1.17
舞台は掛川藩、元より嫡男が病弱なところへ殿さまが病を得て、お決まりの跡目争いが起きている。藩政壟断を期す家老が、自分に都合のよい婿を選んで姫に娶せようとするが、城下に老公が来合わせていた。
姫が慕う、こちらにも話のあった大名の若様が助さんに瓜二つという設定を入れ、話を盛り上げる。
ロケ地
- 老公一行が掛川宿へ向かう街道、酒屋神社付近か(谷地田沿いの道)。臨時検問所が設けられ不穏の気配。もうここで怪しの虚無僧が出ていて、声だけだがはっきり里見浩太朗と判る。
- 雪姫のもとに直次郎の言伝を届けた吉兵衛(直次郎の味方の旅の一座の者)、露見し役人に囲まれるところ虚無僧が出て助け逃がす城下、相国寺鐘楼前。弥七が居合わせ、天蓋の下の顔を見て??
- 老公の命を受け城に忍ぶ弥七、櫓下の石垣は彦根城と思われる。
- 城を抜け出した姫が通る夜の石垣際、彦根城石垣際。
- 雪姫が直次郎と会う筈だった瑞泉寺、毘沙門堂。弁天社、仁王門まわりを使う。姫が連れ戻されたあとに来た直次郎、家老の手の者と戦うのは薬医門。助格がここへやって来るシーンには参道坂も使われている。
- 直次郎の回想、雪姫に気持ちを伝え約束の印籠を渡した野点の席、阪口青龍苑築山上の茶亭前芝地。
- 城に連れ戻され絶望した雪姫、印籠を捨てる庭の池のシーンは阪口青龍苑池泉切石橋上から。このとき尺八の音が聞こえてくるが、虚無僧は彦根城内石垣際に立つ。
- 家老・村上邸、相国寺林光院。伊勢長島藩家老(村上が選んだ婿がねの藩)が騎馬で入ってゆく。中では、九郎太や藤吉が村上と密談中(内部はセット撮り)。
- 吉兵衛らの助けで城を抜け出した姫、家老の手の者に見つかりかける城下の道は相国寺境内。このあと一座に紛れ検問を通る街道は冒頭の街道と同所、露見し危機のところへ老公が現れるのは別の山道。
- 長島藩から来た婿がねが待つ源正寺、毘沙門堂宸殿玄関前。老公の使者として佐々木助三郎がやって来る。
- 老公が雪姫を長島藩の婿と会わせると見えて、直次郎を呼んである野点の席、阪口青龍苑築山上の茶亭前芝地。ここで村上を指弾。
- 雪姫らに見送られ発つ老公、彦根城天秤櫓。このあと街道、酒屋神社前に似るも?(石灯籠あり)。
脚本/津田幸夫 監督/内出好吉
※雪姫は弓恵子、直次郎はもちろん里見浩太朗の二役。家老は神田隆、腹心に菅貫太郎。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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