第9話 「愛のむち」 1972.1.24
あらぬ罪を着せられ切腹した侍、家名断絶にもかかわらず、残された妻は倅を厳しく養育する。老公が関わったことで、一片の申し開きもせず自裁した武士の名誉は復され、彼を陥れた者どもは断罪されるのであった。
この悪党どもを利用して、藤吉とお新が老公を狙う一幕もある。
ロケ地
- 浜松へ向かう老公一行、幼い侍の子が苛められているのを見るやしろは酒屋神社参道入口。前後の道もこの付近と思われる(谷地田の道、両側松林の道)。子の家(城下はずれの吉住家)はセット。
- 先の宿で老公を待つも来ず、気になって出てゆく弥七のくだり、彼を尾行するお新と藤吉は走田神社社務所前、弥七は社叢脇の道を南へ。
- 吉住の遺児が道場へ通う道、鳥居本八幡宮林間。後段、母が送ってゆく夜道も同所。立ち回りシーンもある。
- 遺児が和尚から学問を習う常光寺、神光院。中興堂内部も使い、母が帰ってゆく際には山門も使われている。
- 浜松城イメージ、本物の天守。殿さまが母子と会う居室はセット撮り。
- 当地を発つ一行、通りかかる浜名湖畔は琵琶湖西岸、白砂青松。
脚本/大西信行 監督/内出好吉
※夫のいまわの際の言葉を守り、子を厳格に育て上げようとしていた天晴れ貞女は水野久美。悪徳商人は武藤英司、これとグルの勘定方支配は夏目俊二(と思う)。
→ 水戸黄門 第三部 表紙
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