第15話 「仇討ち悲願化物まつり」 1984.2.6
祭りを控えた庄内、宿がとれずにいた一行を泊めてくれるという娘の家へ行くと、お上の威光を笠に着た蔵宿の横暴を見ることに。六年前その蔵宿に陥れられ、この地を去った娘の許婚者が、念晴らしに現れるともっぱらの噂なのだった。
ロケ地
- 鶴岡へ二里の街道をゆく一行、谷山林道か。雁金の八郎太が手配されている臨時関所は、植林杉の端。後追いの助さんと弥七がゆく街道は、ほぼ谷山林道と思われるが…。
- 化けものまつりが行われる大宰府神社(鶴岡天満宮)、わら天神。最初は、旅籠を断られた老公がここに泊まるとやってくるくだりで使われ、本殿へお参りに来たおときと出会う。後段、祭りに参加する人々に紛れて八郎太が仇討ちに来るくだりでは、二の鳥居をくぐって参道を曲がってくる踊りの列が撮られていて、六勝大神前に殿さまの座所が設けられ幔幕が張られている(その裏に伏兵という仕掛け)。八郎太が名乗りをあげたあとでは、水場から弥七が合図していたり、本殿の東の方から老公が現れたり。立ち回りは舞殿脇石畳で。なにしろ大祭なので、大人数が入って賑やか。
- 老公がおときに八郎太の話を聞く夜の赤川のほとり、柊野堰堤落差工下手。おときの回想シーンでは昼間の画で、八郎太の背景に左岸側の道をゆく祭り帰りの人々も映っている。後段、おときと八郎太が再会するくだりではまた夜間撮影で、抱き合う二人は堰堤下の流れを渡渉。
- 虚無僧姿の八郎太が隠れる山寺、西明寺山門(夜の画、助さんたちが役人に追われ逃げ込む際も夜)。老公がやってきて、八郎太の親の店の番頭だった久助と対峙するくだり(昼)にも出る。
- 当地を発つ一行、谷山林道切通し。
水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 志乃/山口いづみ 風車の弥七/中谷一郎 瀧川将監/川合伸旺 由紀/片山由香 雁金の八郎太/志垣太郎 おとき/叶和貴子 桝形屋嘉兵衛/神田隆 宗吉/河合絃司 鹿留の又八/西田良 久助/松田明 酒井忠温/水上保広 木谷康隆/玉生司郎 陣笠の役人/大木晤郎 下役人/平沢彰 疋田泰盛 泉好太郎 池田謙治 和田昌也 清家三彦 砂崎秀明 浅田祐二
原案/葉村彰子 脚本/廣澤榮 監督/居川靖彦
※八郎太の親を陥れたライバルの蔵宿は桝形屋、グルの家老が瀧川で腹心は木谷、手先をつとめる目明しが西田良。おときの父・宗吉は病身設定。
→ 水戸黄門第14部表紙
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