水戸黄門第14部

第20話 「仇を討たれに来た男」 1984.3.12

 新発田領へ通じる街道は、要衝ゆえ早馬が多く通り危険。十三年前、その早馬がもとで出来した悲劇が昇華される情話。
ところの富商が役人とつるんで悪さをはたらくエピソードもちゃんと入っていて、本筋にからんでくる。

神護寺

ロケ地

  • 路傍で遊ぶ子らが危険にさらされる街道、大内辻堂南付近。格さん(為替受け取りで遅れて新発田へ)と田島が子らを助けたあと、早馬は亀岡道へ走り去る。
  • 山の湯(老公らが滞在、黒姫屋が郡奉行をピンク接待する場ともなる)、不明(セットか、ありものの民家に装飾を施したものか不明)
  • 湯宿を早発ちし山内宿へ向かった田島、早馬から里人を助ける道は大内亀岡道坂。その里人に、13年前の無礼討ちのことを聞く。
  • 田島を追って湯宿を出た助格、二手に別れる道隈は大内辻堂前道隈。助さんは八木道へ、格さんは南へ。
  • 黒姫屋に弁済を迫られたおもよの借金、金策がつかず謝る房吉、広沢池東岸汀。一緒に逃げてくれと懇願するが、目の病を理由に断られ、おもよは走り去る。これを物陰から見ている老公たちは神護寺和気公廟所玉垣脇(広沢池のほうで、前景に赤い「柱」を入れて情景を繋げてある)。おもよは廟所前を駆け去る。
  • 仇討ちを期していることを告白するおもよ、13年前父の荷車を後押ししていて田島の早馬に遭遇した街道、大内辻堂付近。擱座した大八を避け落馬した田島は、おもよの父を無礼討ちにした次第。
  • 老公がおもよに届けた、弁済のための十両を、黒姫屋の指示で盗んだ男を待ち受け捕える弥七、神護寺金堂下石段(下部、東側から見た図)〜宝蔵前。
  • 当地を発つ一行、大内亀岡道を南へ(辻堂の北あたり)

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 志乃/山口いづみ 風車の弥七/中谷一郎 由紀/片山由香 房吉/吉田次昭 おもよ/藤吉久美子 田島惣兵衛/高松英郎 堀出雲/高野真二 黒姫屋/武藤英司 甚兵衛/村田正雄 熊七/片岡五郎 加納/出水憲司 才蔵/下元年世 宿の女中/安東洋子 おもよの父/有島淳平 早馬の武士/江原政一 真部/小坂和之 老爺/石丸勝也 少女時代のおもよ/元谷公実

原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/山内鉄也

※おもよが茶店を出したのは仇を捜すため、郡奉行・堀の妾になることを諾ったのも同じ理由。彼女を慕う房吉は、問屋場の甚兵衛の倅。


 → 水戸黄門第14部表紙


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