第23話 「決意を秘めた孤独の剣」 1984.4.2
越後・高田には助さんの剣友がいたが、彼自身も仕える藩も、問題を抱えていた。藩政を壟断する次席家老に、老公の鉄槌が下る。
ストイックな悩める青年が、いかにも無我な役どころ。
ロケ地
- 高田藩城イメージ、彦根城佐和口多門櫓(濠と石垣越しの図、奥に天守ちらり)。城下へ入った一行がゆく道、大覚寺放生池堤(塀越しの図、塀は移動塀か)〜護摩堂脇。
- 柴原道場を覗いた老公、思わず悪口を言ってしまい騒動を起こし逃げるくだり、大覚寺大沢池畔(移動壁あしらい/追っ手の門弟の一人に福ちゃん)〜護摩堂脇(百姓の為吉爺さんが誤魔化してくれる。護摩堂まわりは、後段爺さまが荷車を曳くシーンに出てくる)。
- 友が師範代をつとめる宇佐美道場へ赴く助さん、道場の門は大覚寺明智門、内部はセット撮り。
- 道場主の娘・ちぐさの言いぐさを聞いた彦四郎が佇む町角、上賀茂神社北神饌所裏手。ここへ助さんが来て声をかける。
- 次席家老・茂庭に鯉を献上に来る信濃屋、阪口青龍苑池泉。桶の底には小判という趣向。
- 夜中集まり、次席家老斬るべしと気炎をあげる若侍たち、大覚寺聖天堂。目付に摘発されるところ、弥七が逃がす。
- 次席家老に呼び出され、指南役譲渡を断った宇佐美老人が暗殺される町角、大覚寺大沢池畔林間。柴原たちは果し合いと言い捨てて立ち去る。
- 軟禁状態にある城代・乾の様子を見に行く老公(為吉爺さんが野菜を届けるのについて荷車を後押し、もちろん変装)、乾邸は相国寺大光明寺。門には竹矢来がなされていて、爺さまと老公はくぐり戸から入る。式台玄関前で老公は爺さまと離れ、中仕切から入り込む次第。このあと「わしじゃよ」とやる室内描写はセット撮り、帰り道は南路地。
- 次席家老を訪ね、師の仇を討つ許しを乞う彦四郎、その帰り助さんと話す町角は大覚寺五社明神舞殿脇。ここで、彦四郎の目の病についての話が出る。
- 彦四郎に果し状を突きつけに来る兵藤(柴原の腹心)、大覚寺明智門(内側)。助さんと話す彦四郎は蔵の前。
- 果し合いの場に指定された春日山城跡へ赴く彦四郎、山道は酵素ダート(奥にスモーク焚き、助格の助太刀を断るシーン)。柴原らが大量の伏兵を潜ませて待つ春日山城跡、酵素河川敷。
- 当地を発つ一行、北嵯峨農地竹林脇。
水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 志乃/山口いづみ 風車の弥七/中谷一郎 由紀/片山由香 ちぐさ/仁和令子 友田千之介/長井秀和 為吉/柳谷寛 茂庭源太夫/須賀不二男 信濃屋/多々良純 柴原刀斉/深江章喜 宇佐美勘解由/細川俊夫 乾儀兵衛/永野辰弥 兵藤伝内/五味龍太郎 茂庭采女/石山雄大 大垣/有川正治 お千代/田中綾 白井滋郎 宮崎博 司裕介 真中彦四郎/竹脇無我
原案/葉村彰子 脚本/櫻井康裕 監督/倉田準二
→ 水戸黄門第14部表紙
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