水戸黄門 第十五部

第36話 「代官にされたドジな掏摸」 1985.9.30

 町を歩けば「代官が来た女を隠せ」と民が騒ぐほど、好色極まりない悪代官。こやつとつるみ人を泣かす悪徳商人やヤクザもまとめて成敗という話、代官のそっくりさんである掏摸は、殊勝に更正を誓うゆくたて…「小松政夫のどたばたを撮る」という企画ありきの話と思われる。

ロケ地

  • 岡部入り前、老公たちが掏摸男女に遭遇する街道は土手下の田畦。はさ木が見えるので亀岡っぽい。ここは後段、代官が来たと騒ぎが起こる農村としても出てきて、ラスト一行がのぼってゆく斜めの土手道も同所と思われる。
  • 下手な言い訳を受け許してやった老公に「あんな古い手で」と怒る八兵衛、土地のヤクザとすれ違う道は木の塀際、様態が亀岡っぽい。後段出てくる同じような里には、木が朱色に塗られているものも見える。
  • 一時姐御と別れた百助が一休みする小屋、奥の開口部から墓地が見えている。初期の東野黄門で出てきた覚えあり…堂ヶ峠近く?
  • 姐御が百助と間違えて代官をひっぱたいてしまう茶店、クリーク状の小川のほとり。石橋が架かっている…七谷川に似る。
  • 自分が一緒にいてやるから足を洗えと百助に言う姐御、この土手は段丘林にも見える。六地蔵はありもの?

水戸光圀/西村晃 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/伊吹吾朗 うっかり八兵衛/高橋元太郎 綾姫/片平なぎさ 百助、矢島小太夫/小松政夫 お千加/新藤恵美 お光/舟倉由祐子 清吉/内田喜郎 岡部の九造/藤岡重慶 鳴海屋/堺佐千夫 おみね/荒木雅子 お勝/久仁亮子 三造/山本一郎 中村錦司 木谷邦臣 福本清三 五十嵐義弘 加藤由美 島田秀雄 畑中伶一 有島淳平 大江光 真弓伸子 松原健司 窪田弘和

原案/葉村彰子 脚本/大西信行 監督/居川靖彦

※お光と清吉は、悪党のせいで左前の旅籠の兄妹。鳴海屋はもとそこの番頭で、向かいに店を出し代官とつるみ嫌がらせという寸法。鳴海屋の妹の代官の情婦はお勝。つるむヤクザは九造、乾分に福ちゃん。


 → 水戸黄門第15部表紙


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ