水戸黄門 第四部

第28話 「庄助さんの娘」 1973.7.30

 会津は米どころなのに、まずい酒を飲まされて不審を抱く老公。茶店で居合わせた酔っ払いであるところの、「身上潰した小原庄助さん」から、その謎が解けてゆく。
悪代官、悪徳商人、手先のヤクザが善人をハメてという王道のパターン、娘の危機とか立ち回り、印籠出しも程よくおさまった黄金律が堪能できる。

ロケ地

  • 会津若松への街道筋にある茶店で休む一行、堂ヶ峠(南口)に設営。酔って歩けなくなった庄助を八兵衛がおぶい行く里の道は、峠南側から天王神社の方へ向かう坂(家の造作は少し変わっているが、十分に同定できるレベル)
  • 庄助の元の家へ行ってみる老公、走田神社社務所前。中から侍が出て来て一行を誰何、ここは今代官の別邸になっていることが知れる。前に大樽が転がしてある。
  • 庄助のところの杜氏・多七の倅・多助が酒を密造している山中、不明(ここへ行く道は植林杉の道、小屋は酵素より狭い感じの開けた山中に)
  • 庄助の娘のお菊に、父をあのままにして良いのかと問う老公、本梅川土手(藪田神社北方の左岸堤。水面も見える)
  • 美酒復活を見て当地を去る一行、街道は堂ヶ峠北側の、千々川沿いの坂(画面奥に73号宮前千歳線、道の左手に川、右手や奥にまだ工場が無い状態。上写真は2016年撮影)

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 風車の弥七/中谷一郎 うっかり八兵衛/高橋元太郎 お菊/東三千 小原庄助/織本順吉 梅沢与太夫/横森久 笹屋重吉/遠藤辰雄 多七/浅野進治郎 多助/小川真司 田川の留吉/山村弘三 小田部通麿 滝譲二 秋山勝俊 北見唯一 西山清孝 大橋壮多 山口朱美 和歌林三津江 佐藤好将

脚本/大西信行 監督/内出好吉

※小原庄助は造り酒屋のあるじ、同業の笹屋にハメられ下請けになり、銘柄も統一されてしまっている次第。笹屋の手先のヤクザ・弁天の親分は小田部。
※飲めぬ酒でしくじったむ態の庄助、娘と多助に稼業を譲り引退の運び。新しく醸される酒には、老公が名を与える。


 → 水戸黄門第4部表紙


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