第33話 「長槍始末記」 1973.9.3
関所破りを仕出かした槍自慢の浪人は、百姓衆に腕を見込まれ検地に来る役人を蹴散らすが、責任者の奉行は彼の顔を見て驚愕する。浪人は、武士道について意見を違え勘当した倅を求め旅する身なのであった。
ロケ地
- 槍を携え街道をゆく勘兵衛、途中で臨時関所に出くわす道は藪田神社付近か。道は草深く、遠景には山裾の里と棚田。道端に溜池ちらり。
- 関所破りをして逃げた勘兵衛、馬を引いた百姓に出会い無理に借り上げる道、不明(林の中の道、道端に五輪塔とかある墓地)。
- 槍で魚を獲る勘兵衛を見かける老公一行、その後汀で身の上を聞く水辺、山中の溜池か。沢ノ池によく似る。
- 新奉行による検地に動揺する民、百姓衆が肝煎り宅に押しかけるシーンは若森廃橋〜橋北側の民家(塀際〜門)。老公が門を出たところで弥七たちが来るシーンも撮られている。
- 古河藩城イメージ、彦根城天守・石垣越し。
- 奉行・小宮山が検地に来ると勘兵衛の妨害が入る田地、藪田神社脇。小宮山が煙たい城代と目付が神社内に隠れて見ている。勘兵衛は騎馬で参道前に現れ、狼藉をはたらく(蹴散らされる下っぱ役人の一人に福ちゃん)。
- 当地を去る一行、北嵯峨農地農道。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 うっかり八兵衛/高橋元太郎 霞のお新/宮園純子 風車の弥七/中谷一郎 小宮市之介/山本圭 美保/金井由美 日向頼母/川合伸旺 北原浅衛門/横森久 本多忠良/武内亨 庄作/増田順司 酒井哲 中林章 白井孝史 川浪公次郎 大城泰 吉田滋 友金敏雄 小田切勘兵衛/中村竹弥
脚本/石川孝人 監督/内出好吉
※勘兵衛は元秋月藩士、倅は小宮山家に養子に入っていて勘定奉行に抜擢された次第、妻は美保。城代・頼母は前勘定奉行で、このときに年貢水増しとか悪政を敷いていた設定。目付・北原が腹心。出てくる殿さまは大殿。
※頼母の使嗾を受け小宮山家にカチコミかける勘兵衛、事実を知り己を恥じ槍をへし折って立ち去る。
→ 水戸黄門第4部表紙
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