第1話(サブタイトルなし) 1974.4.1
老公の新たな旅、起こりの話。
わが身も家より領民の苦難を救いたいと願う姫を見、彼女を守って果てた男の今際のきわの願いを聞いた老公は、五島へ向かう決意を固めるのであった。
ロケ地
- 将軍の招きを受け江戸へ向かう光圀の駕籠行列がゆく牛久あたりの街道、酒屋神社近くの溜池端と神社前の道。路傍には、鰻を出す茶店が設営されている。
- 南京手妻一座に匿われている安里姫、焦れて外へ出たところたちまち玄竜一味に見つかり襲われるくだり、随心院。長屋門前で襲われ参道を逃げるところ(姫と玄竜が塔頭の中へ大跳躍をかますアクロバットも)、薬医門前を水戸家の行列が来かかり、駕籠の紋を見た姫は駕籠訴におよぶ次第。このとき姫は拝観口の前に。
- 江戸城、イメージに書割が出たあと、そのへんの老爺のなりをした老公が八兵衛を伴って現れ衛士に「じじいどこへ行く」と誰何される門、大阪城青屋門。揉めているところへ、老中・阿部豊後守が登城してきて身分が知れる次第。老中の駕籠は大阪城ホールの方から来る。
- 姫がいったん保護される水戸家上屋敷、大覚寺明智門。格さんそっくりの朝英が門前に立つと、門番が「渥美さま」と認識し入れてくれる趣向。
- 一座が襲撃され、逃げた姫が玄竜らに囲まれ朝英はやられてしまう夜の水辺、河川敷か(礫)。
- 六兵衛が黄門に扮し東海道をゆく頃、本物の一行が通ってゆく板橋付近の中仙道、谷内田の端の道か(路傍に岩肌が露出した個所あり)。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進、玉の浦朝英/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 鉄羅漢玄竜/天津敏 安里姫/小林由枝 風車の弥七/中谷一郎 山室軍兵衛/小栗一也 鰻屋の亭主/長浜藤夫 小六/黒木進 徳川綱吉/清川新吾 阿部希郎 福島資剛 山本千恵里 志摩靖彦 下元年世 島米八 滝譲二 藤本秀夫 笹木俊志 前川良三 森谷譲 六兵衛/多々良純
脚本/葉村彰子 監督/内出好吉
※姫は肥前・五島の領主・大和守の娘、城代が殿さまを誑かし藩政を壟断、民は疲弊しているという状況で、姫を城代の倅に娶せようとの企みも出ている。朝英は今回で死没。
→ 水戸黄門第5部表紙
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