第12話 「討たれに来た男」 1974.6.17
京を見てきたあと、大原へ立ち寄った老公は、いかにも訳ありな侍と出会う。彼は18年前仕出かした「罪」を胸に刻み、苦悩の日々を生きてきたのだった。
贖罪の対象の娘が、代官の馬鹿息子に言い寄られ難儀するのを助け、父代官を懲らす一幕が挿入されている。
ロケ地
- 大原女と行き会い、その真似をする八兵衛を見て笑う一行、本梅川若森廃橋上。背景には藪田神社社叢が来ている。歩み出した老公が草鞋の紐を損じる道は右岸堤。橋は後段、大原女に化けたお新と姫が通る際にも出てくる。
- 草鞋を呉れた侍が茶店にいるのを見て立ち寄る老公、街道は北嵯峨に似た竹林際の地道(有村が助けた娘は農地側に落ちる)、亀岡か。ここは後段、代官が人数を引き連れて押し寄せるシーンにも出てくる。
- 山道で老婆を早馬から助ける有村、湖南アルプス山道。つけている助格に気付き隠れるお堂は迎不動。山道は、18年前に有村がおゆきの祖父を斬った現場でもある。
- おゆきの借金を播磨屋へ返しに行くも断られる有村、帰り道に囲まれ斬られかける八坂神社は本物。まず西楼門が映り、立ち回りは本殿裏手(北側)階と絵馬堂あたりで。
- 僧形となった有村と、おゆき父子に見送られ当地を発つ一行、本梅川左岸堤。カメラぐるっと回り、四方が映る貴重な映像。もちろん撮影当時、R372はまだ通っていない。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 安里姫/小林由枝 おゆき/松平純子 播磨屋藤兵衛/富田仲次郎 有村宗右衛門/長浜藤夫 柿原栄之進/中田博久 柿原勘解由/永田光男 吉川雅恵 来路史圃 原聖四郎 簑和田良太 野口貴史 遠山金次郎 峰蘭太郎 多田理江 有村庄左衛門/大友柳太朗
脚本/津田幸夫 監督/荒井岱志
→ 水戸黄門第5部表紙
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