水戸黄門 第五部

第19話 「親殺し娘巡礼」 1974.8.12

 生き別れの父母を求めて、幼い娘巡礼はただ一人札所を回る。とある飯屋で、食い詰め浪人に恵みを施すと、その男盗賊に変じ幼女の財布を奪おうとする。このあと話は浪人とその妻女の境遇にスイッチ、探し求めた拝領刀を前に悪家老一味と大立ち回りの段へ進む。
母子偶然の再会のくだりで、お鶴が「ととさまの名は阿波の十郎兵衛、かかさまの名はお弓」と口上を述べるシーンがちゃんと入っている。

神光院

ロケ地

  • 飯屋を出たあと、送ってやると称しお鶴を別の道へ連れ込み財布を奪おうとする十郎兵衛、琵琶湖西岸松原。お新が出てやり込める。
  • 五十五番札所・南光坊、神光院。山門前に行列する人々を配し、見返ると映画村セットの老公の宿という画もある。門内外での撮影もあり、本堂は大師堂と設定されている。十郎兵衛が小野田の手勢に膾にされるシーンは庵前、石橋たもと等で撮られている。
  • 小野田らが、取引を持ちかけた武太六をシメる林、下鴨神社糺の森
  • 海路当地を発つ一行、芝居はセット撮りだが、バンクフィルムの港は琵琶湖西岸(大きな木の桟橋に、大きい船が停泊しモブ配置。対岸に三上山くっきり)。このシーン、夕陽の出帆の画も出る。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 十郎兵衛/早川保 お弓/磯村みどり 安里姫/小林由枝 お鶴/戸川京子 小野田郡兵衛/川合伸旺 武太六/鮎川浩 海老江寛 溝田繁 藤尾純 浜田雄史 島田秀雄 千代田進一 笹木俊志 古関達則 藤長照夫 加藤匡志 畑中伶一 鳥巣哲生 甲田邦代 楠三千代

脚本/加藤泰 監督/内出好吉

※今治で船待ち中の老公、狐憑きを一喝して落としたと評判になり相談者引きも切らず。忙しさに老公キレぎみ。水鏡先生とか言われてる。
※藤尾純は質屋のあるじ、倅の狐を落としてもらったヒト。拝領刀「国次」の扱いもココ。
※福ちゃん、小野田の手勢の一人。
※ラス立ち、許可出ているので助格もマジ斬り。印籠は八兵衛が持って「静まれい」。


 → 水戸黄門第5部表紙


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