水戸黄門 第五部

第23話 「野望の代償」 1974.9.9

 藩重役に斬りかかり失敗した男女を、行きがかりで助ける格さんと弥七。彼らは、御舎弟に阿り私腹を肥やし若君の命を狙う、獅子身中の虫を誅さんとした兄妹であった。

彦根城

ロケ地

  • 唐津へ向かう一行、浜沿いの街道は琵琶湖岸松原。漁村にしつらえ。
  • 結城と妹の梓が民部を襲う夜道、映画村内広隆寺塀際か。
  • 唐津城、本物の天守をイメージに(ロング)。藩の情勢を語るナレーションの導入。後段、身分を明かした老公が登城する際にも出る。
  • 民部の付け人に後れをとった格さん、悔しくて助さんに型を使ってもらう神社、不明(朱の鳥居を二人入ってくる…向こうは坂か。型をつかうのは祠脇。山中?)
  • 梓をおびき出すため、兄の遺骸を引き回す徒士組たち、映画村セットの城下から下鴨神社糺の森(ここで立ち回り)
  • 利久も民部も責めず、却って告発した滝山を叱ったあと、老公が見学に向かう登り窯、行く道は酵素ダート、窯は河川敷に小屋を設営してある(中へ入るとセットに切り替わり。錠かけられて籠められ危機一髪の運び)。ラス立ちも同所。
  • 利久らに見送られ城を出る老公たち、彦根城天秤櫓前廊下橋。当地を発つ一行がゆく浜、琵琶湖岸(東岸と思われる)

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 安里姫/小林由枝 梓/川崎あかね 滝山/月丘千秋 坂井光太郎/森次晃嗣 杉山民部/南原宏治 古川主計/堀雄二 戸部参次郎/深江章喜 利久/田浦正巳 桑原市十郎/原口剛 渡辺/立花一雄 岩田直二 斉穏寺忠雄 双葉弘子 山口朱実 秋山克臣 那須伸太朗 遠山金次郎 大月正太郎 三谷真理子

脚本/宮川一郎 監督/内出好吉

※滝山は殿の長子(幼児)の乳母、兄妹の母。次席家老・古川はこちら派。利久は藩主実弟、一応家老だが焼物ぐるいで政治的には無能、陶工あがりの民部が取り入る構図。民部、唐津焼で財政立て直しはしたものの、横流しで儲けている悪人。民部派の徒士組は桑原、梓の恋人の坂井もいちおうこっちサイド。戸部は民部の付け人、タイ捨流の遣い手。岩田直二は結城家の元若党。ラス立ち福ちゃん入り、藩士。
※旅籠へ来て老公を捕えようとする桑原、ここで立ち回り前に印籠が出る。梓たちには八兵衛がバラす運び。南原宏治、利久が制しても聞かず老公を釜ごと焼き殺そうとする、期待をはずさぬ悪辣ぶり。


 → 水戸黄門第5部表紙


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