第24話 「二人の御老公」 1974.9.16
大親友・シゲさんと久闊を叙す「クニさん」老公、同じく隠居の光茂公も微行が大好き、大殿の善行たる慈悲小屋を見に行ってほろ苦い思いもし、理不尽な刺客にも遭う。お忍びに影供が付いていたことを知ってしまうシゲさんだが、野暮は言わないのであった。
ロケ地
- 佐賀へ二里の長崎街道をゆく一行、堂ヶ峠北側の道。シゲさんに会える喜びに足取りも軽い老公、千々川の橋や73号へ通じる坂が見える。
- 一行の前に出て平伏、迎えの駕籠へと老公をいざなう八戸たち、駕籠がゆく道は北嵯峨農地竹林脇。駕籠を見て不審がる行商人は堂ヶ峠。
- 龍造寺の遺臣たちが出て平伏する寺の山門、西壽寺山門。このあと彼らの話を聞く老公は本堂西側の石塔前に腰掛け。
- クニさんが危険と知った光茂公、槍をとり騎馬で駆け付ける道は北嵯峨農地竹林脇。このあと西壽寺山門から面浮立の衆に扮した遺臣たちを先頭に、老公らが出てくるのに出会う運び、爺さまたちは抱き合って喜ぶ。
- その場を逃れた遺臣たちが面をとる林、鳥居本か。諫早も出てくる。
- 光茂公が抜け出すのを遠眼鏡で見ていた当主の綱茂、手配した影供が出てくるシーンは広隆寺東塀際(木あり)。
- 汚いカッコしたシゲさんとクニさんがゆく竹林、北嵯峨か。白湯を呉れた老婆の家から逃げて来た二人が一息つく畦道、不明(萱葺とか映ってる)。
- 今泉村の慈悲小屋で、大殿の慈悲とうるさく言われてキレた老百姓が役人に連行されたあと、二人しおしおと佇む水辺、大覚寺大沢池堤の水門前(蓮の葉びっしり茂る)。ここで猟師のかっこうの八戸が出て火縄銃を突きつけ、寺へ行くよう脅す。飛び出そうとする影供を抑える助格、農地側から堤へ上がってくる。
- シゲさんと老公が連れて行かれる寺、赤山禅院門〜境内(ここで弥七出たのをきっかけに大立ち回り)。諫早切腹後、遺臣たちの死屍累々を見るシーンは参道。
- 当地を発つ一行、堂ヶ峠北側の道。畑地から道を見た図も同所か。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 安里姫/小林由枝 相良吉弥/藤間文彦 鍋島綱茂/村井国夫 勝山大蔵/玉川伊佐男 山本常朝/浜田東一郎 八戸宗助/内田勝正 諫早五郎太夫/永野達雄 田代陳基/佐藤和男 吉川雅恵 日高久 出水憲司 滝譲二 浜伸二 宮城幸生 秋山勝俊 木谷邦臣 古関達則 藤長照夫 小代研一 農家の婆さん/毛利菊枝 鍋島光茂/森繁久彌
脚本/大西信行、葉村彰子 監督/山内鉄也
※諫早は名を変えている龍造寺一族の者、遺臣は八戸のほか勝山、ラス立ちでは出水憲司や峰蘭さんも見えた。御書物役の山本さんは、葉隠のヒトのもよう。米俵に座った老人二人に怒って追いかけまわす婆さんは毛利菊枝(老公、前にも…とか言ってて笑える)。慈悲小屋で人員整理する役人に福ちゃん。
→ 水戸黄門第5部表紙
|