第5話 「苦難を越えて」 1974.4.29
城下へ入る前、塩不足で値が高騰と聞いていた老公、臨時関所で津留を見る。
専売制をとり私腹を肥やす腐った重職たちを成敗する筋に、修行から帰ったとたん悲劇に巻き込まれる若侍のエピソードをからめる。その武士は、のちの格さんである。
ロケ地
- 助格がずいぶん先に行ってしまう道、八兵衛が腹痛でへたり込む山坂、不明(けっこうな幅のある砂利道)。
- 松本城イメージ、本物の天守。夜の画、月は合成か。家老・梶井の屋敷で、専売制について勘定吟味役・脇田と協議決裂のくだり。
- 家老邸からの帰り、脇田が刺客に遭う夜道は広隆寺東塀際か(木あり、移動壁あしらい?村の中かも)。
- 塩尻峠をゆく老公、山坂は不明。この先に臨時関所の柵がしてあり、まわりは植林杉のもよう。津留を見るくだり。
- 脇田邸、相国寺大光明寺。帰還した小太郎が門前に立ち、式台玄関前で中間に泣かれる次第。
- しれっと弔問に来た家老とその一味、小太郎も殺るかと話していると、玄竜が現れて悪だくみを持ちかける道は相国寺大光明寺南路地。南側の塀越しの画もある。
- 玄竜が老公らを公儀隠密と吹き込んだため、目明し(牧冬吉)が探りに来る湯宿(浅間・たかの湯)、清滝川に設営か(護岸石積みを利用、露天風呂は渓流で)。後段、ここでの立ち回りもある。その際、老公が弥七の報告を聞き事態を知るシーンは、清滝河畔の林間か。
- 父が脇田と政治向きのことで争っていたと小太郎に告げるお園、相国寺仏殿跡植込際。このあと玄竜が出て小太郎と立ち回りは林光院西側の空き地か(草ぼうぼう)。
- 事後、当地を発つ老公一行、津留されていた塩屋と行き会う街道は土手か。田畦にいて老公に礼をとる小太郎とお園を、見下ろす感じ。遠景の山などから、亀岡盆地と思われる。
水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 鉄羅漢玄竜/天津敏 安里姫/小林由枝 風車の弥七/中谷一郎 脇田源左衛門/北沢彪 時山勘兵衛/横森久 お園/菊容子 小田切主馬/伊吹聡太朗 牧冬吉 浜伸二 山本弘 宮川龍児 井上茂 毛利清二 藤本秀夫 林三恵 中森肇子 脇田小太郎/伊吹吾郎 梶井米三郎/南原宏治
脚本/葉村彰子、石川孝人 監督/鎌田房夫
※天津敏はさっさと逃げるし、横森久は印籠後も斬りかかってくるが、南原宏治は娘のため小太郎の刃にかかるわけにはいかないと自刃←老公、悪いのは時山と小田切とか言って繕ってやる。
→ 水戸黄門第5部表紙
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