水戸黄門 第六部

第7話 「姫だるまに似た女」 1975.5.12

 別府で見かけた嫁姑、いびられている健気な嫁を救う話と、厳しい財政を食い物にする悪者どもを懲らす話がからむ。
企みに乗ってみる老公のお茶目ぶりや、印籠の出ない身分明かしなど見どころも多い。
タイトルは、頑なな姑を説得する際、老公が引く姫だるまの由来。

天神川

ロケ地

  • 別府の地獄めぐりを眺めるシーン、山裾に演出か。
  • 別府から岡城下へ向かう道、湖南アルプス。丸屋の名代をつとめる老公が駕籠でゆく切り通しの坂、水を汲んで来いと言われた綾が滑落する崖、欄干の無い低い橋(天神川の、大堰堤の下方・山道へかかるところのあの橋)など出る。
  • 相田に詫びに行かされた綾が、無体をはたらかれかけ拒み、姑から言いつかったつとめを果たせず萎れて帰る雨の夜道、広隆寺東塀際か。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 雑賀綾/宇都宮雅代 角屋茂兵衛/浜田寅彦 鷲津市兵衛/戸浦六宏 雑賀勘左衛門/蜷川幸雄 相田千之丞/小林勝彦 原田清人 佐久間伸 有島淳平 疋田泰盛 紅かおる 雑賀常/菅井きん 丸屋藤兵衛/曽我廼家明蝶

脚本/稲垣俊 監督/内出好吉

※姫だるまの内職で糊口を凌ぐ下級藩士・雑賀の母が常、嫁は綾。丸屋接待に出張る家老は鷲津、綾に役目を強いる下役は相田。丸屋は掛屋、大名貸しで肥え太るが相場に手を出し無一文、時間稼ぎに老公と意気投合した芝居をこいて名代を押し付けた次第だが、逃げおおせなかった模様。


 → 水戸黄門第6部表紙


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