2020.4.11BSプレミアム
柳生宗矩/吉田鋼太郎 柳生十兵衛/溝端淳平 徳川家光/岡山天音 柳生茜/飯豊まりえ 出雲阿国/森田望智 三条西大納言/金田明夫 松平信綱/山田純大 烏丸少将/波岡一喜 徳川忠長/荒井敦史 柳生左門/笠松将 左源太/渋川清彦 柳生主膳/奥野壮 ハヤテ/佐野岳 コウ/香寿たつき マン/北香那 九条道房/堀内正美 尾張中納言義直/高橋克実 御福/美村里江 小笠原玄信斎/榎木孝明 土井利勝/宅麻伸 於江与/斉藤由貴
原作/野上龍雄、松田寛夫、深作欣二
脚本/大石哲也
音楽/中村康隆
語り/西郷輝彦
演出/西片友樹
将軍秀忠急逝からはじまる、血で血を洗う跡目争い。
忠長を立てんとする土井利勝に対抗するためと称し、将軍家指南役・柳生宗矩は放浪していた十兵衛を呼び戻すが、それは大いなる陰謀の片々に過ぎないのであった。
ロケ地
- 冒頭、暗雲垂れ込める江戸城、大阪城大手門スロープ側面を堀端南西角から望む図で、多門櫓や千貫櫓が見えている。天守は合成。秀忠が昏倒するくだり。
- 曲者が現れ、秀忠の胃の腑を持ち去ろうとする、夜の増上寺霊殿、三井寺一切経蔵。阻止しようとした柳生勢との立ち回りでは、経蔵前のほか、唐院への橋まわりも使われる。
- その胃を調べる宗矩のくだり、柳生邸の門イメージは妙心寺春光院。このあともいろんなアングルで出るが、中はセット撮り。
- 根来衆が暮らす、大和・柳生の庄、酵素河川敷に掘立小屋など設営。川沿いに曼殊沙華を演出。土井の手の者との立ち回りでは、山腹なども使う。
- 招集に応じた根来衆と会い帰郷を約す宗矩、亀岡の山林。溜池端〜斜面あたりを使う。「枯れ木」が印象的に使われる。
- 「秀忠の見舞い」にやってくる公家たち、輿が入る城門は大阪城大手門。春日らと会見の居室は金戒光明寺方丈座敷、虎の襖絵がおじゃるの背後に。腹黒い噂話をしつつ廊下をゆく烏丸少将のくだり、金戒光明寺本堂脇縁先〜方丈回廊、十兵衛らが控える庭先は方丈階前白州。
- 甲府城イメージ、和歌山城天守ロング(市役所から?)、富士山等合成。忠長と玄信斎を引き合わせる居室は関西セミナーハウス茶室か(築山が覗く)。阿国が舞う舞台は関西セミナーハウス能舞台、おじゃるも交えて観る台座は舞台の前・石塔近くに設営。阿国との仲を叱る於江与のシーンも同所建物回廊付近と思われる。
- 都へ派遣される土井を襲撃する根来衆、甲府城城門は彦根城天秤櫓、廊下橋の下の石垣際を使い大立ち回り・烏丸少将が主膳を斬る。皆を逃がし自爆する佐源太のシーンは同城観音台への橋上。
- 柳生邸へ忍んだ玄信斎、十兵衛の目を斬って逃走、一息ついて凭れるのは大覚寺勅使門橋(御殿川河床)。
- 満月の夜、横笛横笛を吹く阿国のもとへやってくる養父・玄信斎、大覚寺放生池堤。大奥に潜入し家光を討てと命じる。
- 烏丸少将を斬る十兵衛、宿舎の庭は萬福寺開山堂前庭石畳。
- 十兵衛の警告に恐懼し、三条西大納言に江戸行きを命じる道房、座敷から筋塀際の庭を望む図。御簾はありもの?
- 都へ向かう家光一行、出る城門は大阪城大手門。
- 主膳の墓に詣で仇はとったと告げる十兵衛、山中林の五輪塔(石柵付き)。
- 「家光一行」が襲撃される富士川、野洲川岩室付近の土手と河川敷。渡渉もある。おじゃる謀殺のヤナギ生い茂る湿地も同所か不明。
- 忠長に勅使死亡の報がもたらされる夜の陣、鳥居本八幡宮。忠長は舞殿に陣取り、急使は石段を駆けのぼる。
- 父の謀略に傷心、座り込む茜を見つけ泣き縋られる十兵衛、先に出た亀岡の山林・枯れ木そばの薄原・夕景仕立て。
- 玄信斎と対峙する宗矩、竹林は北嵯峨か。
- 忠長切腹の件で家光を問い詰めに来る尾張中納言、城イメージは姫路城天守(このあとEDにも、はの門下坂や天守の庭から見た図、三国濠に映る姿などが出る)。
- 家光が将軍宣下を受ける伏見城イメージ、伏見桃山城天守。
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