痛快・三匹が斬る!

久慈慎之介/役所広司 燕陣内/春風亭小朝 吉良右近/近藤真彦


第1話「帰ってきた千石、刃傷松の廊下に踊る悪霊たち!?」1995.4.6


第2話「奥方借り、甲府流いじめの極意」1995.4.20

 「山流し」の甲府勤番、諸士はクサり乱暴狼藉、筆頭組頭は年貢横流しで蓄財し幕閣に貢いで帰還をはかる。千石が転がり込んだ家のあるじは新参者で辛く当られ思い詰め、右近が旧知の「叔父御」は組頭に嬲られ妻を亡くしたあと志を失っていた。はがゆく思い苛つく二人、しかし新参者の妻女が組頭の横暴で無体を強いられた際、「叔父御」はこれを庇って斬り死に、負傷した妻女も儚く息を引き取る。ここに怒り心頭の三匹、更なる悪事を企む組頭の屋敷に乗り込んで皆殺し。

 ロケ地、甲府城イメージに彦根城(天秤櫓、いろは松越しに佐和口多門櫓。冒頭には映画村と合成した天守)。物思いに沈む綾乃に「天空海闊」の笠を所望される千石、上賀茂神社ならの小川畔。「笠代」を貰えずいよいよ空腹の千石がへたり込むのは河畔の、叫び声に行ってみると首吊り失敗の侍が伸びている、北神饌所裏手。その侍をおぶって入るお長屋、本能寺塔頭。勤番支配に駕籠訴の百姓衆、妙心寺大通院裏〜大心院前路地。「叔父御」服部邸、如是院。陣ちゃんがお涼の蝦蟇の油売りに介入、今宮神社石橋たもと。勤番衆に銭を取られるのは高倉前。


第3話「信濃では名物二つ 鬼女とそば」1995.5.4

 所は信濃・善光寺、門前で料亭を営む信濃屋は善光寺寺侍支配と組み、蕎麦粉を買い叩き百姓を苦しめるうえ、容赦ない借金取りたてで娘の身売りに姥捨て、一家心中もざら。
右近は信濃屋に掛け合いに行き袋叩きの青年を助け、千石は身売りされた過去を持つ女と関わり、陣ちゃんは棄老を拾ってくる。そして、身売り寸前の娘たちを救いに入る鬼面の女が斬られ落命するにおよびブチ切れ三匹の成敗はワル全員に下されるのであった。

 ロケ地、善光寺、嵯峨清凉寺(山門、参道、本堂)。露天風呂で鼻歌千石、摂津峡山水館。ラス立ちの砂河原(設定は犀川か裾花川か)天神川(天神川堰堤上河川敷、若布谷落合、迎不動堰堤)


第4話「首コロリ、鬼と娘と破戒僧!」1995.5.11

 ところは越後・米山、村人を崇りの恐怖で脅し大金を巻き上げる怪しの山伏、柏崎代官と庄屋もグル。金のみならず、幕閣への貢物に村娘をと画策し更なる脅迫を続ける。ここに三匹が血の雨を降らせることとなるが、今回千石はまたまた催眠術に落ち敵陣の戦力に利用されたり。オカルト設定が出てくると千石が憑依されるのはシリーズのお約束とは言え情けないぞの久慈慎之介。

 ロケ地、冒頭「越後米山」テロップに被せ落雷の野、嵐山自転車道。畑地は別のとこ。大日坊が村人をアジる鎮守、鳥居本八幡宮。庄屋屋敷、不明。庄屋が死体で見つかる、摩気民家裏手。お桃が連れられてゆく万松寺、術にかかった千石がお経を唱える堂、不明。
*千石の「天空海闊」網代笠、投げると柱に刺さるがアレは何を仕込んであるというのか。*山伏・大日坊に西田健、ナイスな怪しさと怖さ。


第5話「凶悪の里、愛しい女の紙風船!」1995.5.18

 凶盗相次ぐ信濃の宿場、月ヶ瀬村のお伊勢参り資金五百両が狙われる。金の隠し場所を誰にも明かさぬ大庄屋、これを探るため人質とって脅される哀れな女を軸に話が進み、三匹が賊をやっつけたあとは女の人柄に惚れ込んでいた右近と大庄屋のとりなしで微罪方向へ持ってゆく。タイトルの紙風船は女が富山の薬売りに偽装して庄屋宅へ潜入することから。

 ロケ地、大庄屋屋敷、例の築地のある「庄屋屋敷」、不明。あと土橋や池なんかある地道など三箇所ほど全く見当つかず。金盗って逃げる賊を阻みラス立ちは大覚寺大沢池北西畔と五社明神。三匹の旅立ちの三州街道、谷山林道分岐道。


第6話「赦免花、佐渡に横たう欲の川」1995.5.25

 佐渡から運ばれる御用金をちょろまかして私腹を肥やす代官たち。異動を前に最後の大儲けを企み、事故を装い小役人を贄に仕立てて大金を横取り。
大ワルどもに踏みつけにされる人々とそれぞれに関わった三匹、粛清の嵐が柏崎に吹く。

 ロケ地、佐渡を見る越後・出雲崎の浜、琵琶湖西岸(島影と見えるは近江八幡の山なみ)。右近が尾行者をまいてお政と逃げ込む神社、不明。出雲崎から柏崎へ運ばれるお金荷道中、谷山林道切り通し(現R352・北陸道か)。「崖崩れ」で谷へ落ちる千石、流されていくのは清滝川河口付近。
*三日食ってない千石、いつものようにお供えを盗ろうとするがソレは一月前のお団子と止められる。慨嘆の千石に粟餅をやる川西村の幸吉、このあと同村の老人を労わるは最後には儲けた五両をそっくり渡すなど、食い物をくれた人には倍以上の恩を返す千石…餌やってみたい。


第7話「幻の五百両、子連れ幽霊大奮戦」1995.6.1

 お仕置になった盗賊の隠し金をめぐる大騒動、三匹は盗賊の女房だった気風のいい酒肆の女将に振り回される。最後は、彼女を店から追い出し金を掘り出して私しようとした奉行とその一味を「ふいにポックリ逝っても不思議ない」などと言い殲滅。

 ロケ地、女将を頼って遊里から逃げてきた娘がゆく山道、保津峡落合河口(特製木橋つき)〜崖上。その娘を連れ戻しに来た牛太郎を追う右近と女将、谷山林道分岐道。
*タイトルは陣ちゃん父子が越前丸岡・馬追宿に巣食うヤクザを追い出しにかかるお芝居、出ると噂の博打を憎んで母子心中した幽霊にぽっちゃりが酷似ゆえの抜擢。幽霊に泡食って逃げ出すヤクザに遠藤太津朗。


第8話「大陰謀!質素倹約楽じゃない」1995.6.8

 財政危機の大聖寺藩、若手の黒羽織組は諸事倹約を標榜し民に無理強い、平家の禿よろしく恐怖政治を布く。一方、家老は交易を奨励し富商と語らって大儲けを企む。この裏で双方に幅を利かせ漁夫の利を得ようとする黒幕あり、噛み合せたすえ皆殺しにしてのける。ここに三方から関わった三匹は怒りの鉄槌を下しに現れるのだった。

 ロケ地、大聖寺領手前の街道、千石が黒羽織のヘッド・神谷に拾われる茶店、大覚寺大沢池堤にセット。藩主の叔父の「隠居」が隠棲の愚公庵、中山邸門。神谷がわざと着飾って歩く山城屋の娘・小夜に毒づかれる城下、仁和寺観音堂西側(神谷は手水場脇から降りてくる)。小夜の文で呼び出される神谷、刺客に斬られかかるところへ飛び出し斬られる小夜、九所明神
*千石は街道筋でセコい真似をしているところを、質実剛健を体現する男として神谷に見込まれる。これが大マジメだから笑える。右近はいつもの通り女の子との関わりから、陣ちゃんは怪しげなイベントを家老に吹き込む「算勘指南」としてコンサル顔。


第9話「夢か現か?千石と駆け落ち美女」1995.6.15

 タイトルに偽りあり、千石くんに女ッ気などまるでなし、就職詐欺に遭うお話。美女は「若」のほうと関わる。陣ちゃんは悪徳商人のもとで人集めのバイト。
舞台は能登・七尾藩、食い詰め浪人の前に美味しい話をぶら下げて、見習い期間の保証金を取りその後解雇、金は返さないというひどいやり口で殿の猟官運動資金を捻出の国家老。加えて結託の富商は公儀の北辺警備に浪士を募り、松前船に乗せ現地で飯も食わせず強制労働というどこかの国真っ青の悪辣ぶり。
三者三様に事件に関わり、ワルのために死んだ人々を哀悼したあと血の雨を降らせにゆく三匹、いつもの通り容赦ない皆殺し。

 ロケ地、七尾藩の城、丸岡城天守。近習召抱えの徴募に押しかける浪人たち、二条城本丸櫓門(側面と橋上、見返りのショットもあり)。召抱え吟味の浅田伝兵衛に天誅を加えに来る浪士たち、仁和寺九所明神拝殿。千石に忠言の浪士・山路の寓居、広沢池東岸に小屋セット。


第10話「偽姉弟、討って討たれて夢芝居」1995.6.22

 舞台は小浜藩領・若狭高浜、その昔冤罪におちた父の仇を討ちに帰還するは中村富蔵一座の花形・菊之丞。父が陥れられた経緯を芝居に仕立て、ワルの抜け荷の証拠となる亡父の日誌を持って立ち向かおうとする。右近は彼女に頼まれ同名だった弟の身代わりをつとめることとなり、曲折を経て三匹ラス立ち血の雨の段は仇討ちの場ともなる。

 ロケ地、現地高浜ロケ。若狭富士・青葉山、明鏡洞、青海断崖、高浜海岸、馬居寺などが使われる。
*ヒロイン・菊之丞こと篠原菊に藤あや子、妖艶でキレイ。右近との「距離」をやきもき千石が「姉弟の範囲越えてる」とギャーギャー騒ぐのがおかしい。


第11話「黒髪の乙女が叩く鬼太鼓!」1995.7.6

 舞台は奥能登、浜で御陣乗太鼓叩く美女と恋に落ちる右近。侍を捨て居着いてもよいと思う矢先、娘は漆器流通にからんだトラブルに巻き込まれ養父を庇って汚い役人の手に陥ち、自ら儚く命を散らしてしまう。嘆きの枕頭にゴメンナサーイとやって来る飯と欲でワルに関わっていたあと二匹、足して三匹の制裁がワルどもに下される。

 ロケ地、陣ちゃん特製ニセモノ漆器売りの露店は仁和寺手水場下。輪島屋、「あの」庄屋屋敷。輪島郡奉行所、勝持寺東門。


第12話「尼様の仕組んだ騙りは天一坊」1995.7.13

 舞鶴・田辺藩では殿が重篤、世継ぎがおらず存亡の危機。家老はこの際御落胤の小五郎ぎみをお迎えと図るが、これは藩政を壟断しようとするこやつの企み、殿に悪事を知られたから毒盛ってたりする。その落胤は本物だが、とてつもない乱暴者で偉そう、こんな男が君主になっては万民の嘆きと千石たちはすり替えを提案、我が子の行状に心痛めていた生母の尼僧はこれを承諾。このあとは陣ちゃんの「奇跡」パフォーマンスで群臣会議を切り抜けるが、落胤に据えられた若者の命を狙う家老の手先の銃弾はその恋人の胸を貫き、三匹ブチ切れ。しかし尼さんのことを思った千石は「落胤」の髪を切るにとどめるのだった。

 ロケ地、千石が駕籠かきから妙真尼を助ける街道筋の神社、廣峯神社(鳥居脇の林道が街道に、後段尼が息子を諭すシーンでは本殿前の石段が使われる)。野良帰りの誠一郎のなりを見て皮肉を言う郡奉行、妙心寺微妙殿前路地。妙真尼が滞在の尼寺、勝持寺(千石が縁先で尼僧の尻を凝視、庫裏縁先。妙真尼の覚悟を聞く千石、鐘楼前)


第13話「夫婦旅、触らぬ葵に崇りなし」1995.7.20

 七年前、山津波で家も畑も失った家族は、散り散りに出稼ぎに出て再建を期す。金も貯まり念願の故郷へ帰る道中、老夫婦は侍が人を殺めるのを見てしまい執拗に狙われたすえ無惨に殺害、道中を共にしてきた右近は遺骨を抱き故郷の村へ赴き村で遺児となった姉弟に引き渡す。ここでそれぞれ姉弟にくっついて来ていた二匹と合流、「許せん」突入。

 ロケ地、博打のトラブルでボコられている清七を助ける千石、亀岡の桂川か。彼と飯を頬張る街道筋、山室堤道。老夫婦が小休止の小屋に火をかけられる、酵素河川敷。後を追っていた右近がこれを見るのはダート。成敗に入る三匹、宮津藩天橋立別荘は嵐亭(門、庭)
*タイトルの葵は、山で人を誤射の馬鹿殿のこと。先の将軍の落胤で幕府人事を裏で操り、諸国を漫遊しては官位を餌に好き放題という設定。


第14話「湯女風呂の俄か亭主に偽の公家」1995.7.27

 舞台は城崎温泉、元湯の権利を狙う悪辣な湯屋の亭主、一大温泉遊郭をぶっ建てて大儲けを画策。この事態にいつもの如く三者三様に関わる三匹、今回女と関わりは千石、でも一児の母で亭主持ち。
遊郭プランを上げた途端放り出される陣ちゃん、元湯の女将の亭主で尾羽打ち枯らした浪人を助ける右近、そして元湯の息子に父と間違われしばし居着く千石、ワルの奸計に落ちた女将をからくも救い出し落命した亭主を見てワルと結託の代官所へ揃って乗り込み皆殺し。

 ロケ地、右近が「権兵衛」こと葛新之助を助ける、摩気橋園部川右岸河原。元湯・万湯の露天風呂、摂津峡山水館露天風呂。久美浜代官所へ急ぐ女将を見かける「権兵衛」、酵素ダートと降り口。
*タイトルは父上として万湯に暫時滞在の千石と、「八条大納言」とか称し万湯にやってくるワルの手下の役者くずれ紋三郎。湯女風呂は陣ちゃんの助平プラン。


第15話「仰天 天女の水浴び夢じゃない」1995.8.3

 千石が見た天女の夢は正夢、酷似した娘を助ける運びに。彼女は縮緬織屋の窮状を城代家老に訴えにゆく途中であった。もうメロメロで娘の家に押しかけ用心棒の千石、しかし娘は織屋を苦しめ私腹を肥やす絹奉行に父の命を盾に言い寄られ、最後は思い詰めて斬りかかり返り討ちに遭ってしまう。虫の息の娘に生涯の妻と約した千石、奉行宅に乗り込み血刀を振るう。

 ロケ地、天女の出る浜、琵琶湖西岸松原。羽衣神社、日吉大社?城代が静養の木津の別邸、不明。峰山の里イメージに美山町萱葺民家集落遠景。お絹の家・布屋、民家長屋門。絹奉行に襲われる絹を助けて逃げる道、民家西塀(角に祠セット)。布屋に討ちこむ支度をしている奉行宅の門、民家長屋門
*千石にだけ「見える」天女、空を仰ぎ見送る(かぐや姫ふうの昇天をホントにビジュアル化してある)姿も仲間には独り言にしか見えず馬鹿にされ、挙句婆の腰巻を掴む千石…。


第16話「盗賊の首を欲しがる因幡の白兎」1995.8.10

 千石の恩人を惨殺した凶盗が家宝の仏像をオランダ人に売り飛ばそうとする鳥取藩勘定奉行と結託し悪企み、酔って意気投合?し転がり込んだ先の仏師にも彼らの魔手。一世一代の仏像修復を成し遂げた仏師が殺されるにおよびブチ切れ三匹、奉行宅へ乱入し殲滅。

 ロケ地、千石がぶっ倒れる溜池?堤、不明。庄屋屋敷、民家門。鳥取城、丸岡城天守。賊の一味をつけた娘が難儀に遭うのに介入する右近、民家南塀際。奉行・片桐邸、芦浦観音寺(内部の建物も大胆に使用)
*仏師、妻を病で亡くして以来荒れてアル中。娘は薬代の借金で身売りという悲惨さ、タイトルもこれ。作業にかかろうとするも手先プルプル震えてダメダメなこの仏師に若林豪、こういう役柄も似合うし巧い。


第17話「噂の女と千両疵」1995.8.17

 渡世の義理で人を斬った女道師、その男に託された金と骨を携え親元へ。そこでは、欲にかられた茶頭が男の父を陥れようとしていた。
女道師・猪鹿お蝶に八代亜紀、罠にはまりヤクザに捕まった男の弟を救出、しかし直後凶弾に斃れる設定。厳父に反発する弟やお蝶と主に関わる役回りは千石、でも賭場でスってたり子供に魚恵んで貰ったりと相変わらず。

 ロケ地、松江に着いたお蝶、貝殻節をBGMに夕景の宍道湖は広沢池、東岸からのビュー。茶頭の悪企みを立ち聞きした右近が千両に話す、広沢池観音島。お蝶の墓に別れを告げる千石、広沢池東岸(昼、野末の墓のイメージに破れ提灯などあしらい)。旅立つ三匹、大沢池北岸
*茶頭とグルの神門一家の用心棒に福本先生、人質の口に刀突っ込んで脅したり、ラス立ちでは派手にのけぞり。せっかく右近が流派聞いてるのにうしろから茶頭が羽交い絞めに来て邪魔…ちっ。*タイトルの千両疵は唐突に出てくる遊び人、大仁田厚がゲスト。


第18話「千石どり 裸踊りも厭やせぬ」1995.8.24

 舞台は萩、遊興に耽る藩士を見てアナクロい愚痴を吐く千石、聞いていた頑固爺さんに拾われ養子にと乞われる。千石とりながら今は無役のその家を守るため、千石の世渡りお勉強がはじまり接待の席もなんとかこなすが、藩を私せんとした側用人の魔手伸び一徹な老武士は落命、志したお家を食い荒らすシロアリ退治は藩主の帰還を待たず三匹の手によって果たされる。

 ロケ地、右近が藩の若き地理図師に握り飯を貰う河原、清滝か。千石を養子にと望む緒方家、勝持寺東門。側用人・柳原明保邸、不明。地理図師・有馬に会い連れて逃げてと迫る緒方の娘、大覚寺大沢池畔。緒方の娘・初音と話す千石、大原野神社池の橋上。事後、陣ちゃんが富籤突きを催す神社、大原野神社本殿前。
*タイトルの裸踊りはナシ、犬の真似。しかし途中でプチっとキレた千石はいきなり抜刀し黒田節を唸り刀ぶんぶん。


第19話「刺青の女達 旅の終わりの安来節」1995.8.31

 舞台は出雲・安来、金山奉行と結託した山主・伝兵衛が人々を食い物に肥え太る。屋敷には御殿女中の格好をした女たちを侍らせ二人でウハウハ、女の肌に一様に刺青を施させる変態奉行に我が娘まで差し出す非道ぶり。これを助ける右近の話が主軸、据膳なんかもあるピンクな展開。三匹最後の旅は街道で安来節(陣ちゃん以外は妙ちきりんなダンス)を踊りながら幕を閉じる。

 ロケ地、砂鉄を掘り出すヤマ、崩壊地形かガレ場か、山頂が禿山、湖南アルプスか白水峡か。安来の里のイメージの民家群、美山町か。遠景のは模型っぽい。


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