水戸黄門 第七部

第12話 「忘れてしまった仇討ち」 1976.8.9

 御用で一人旅の格さんが、病んだ老武士を助け在所の家へ運び込むと、そこには民に慕われる訳あり浪人の家。もちろんこの二人が仇同士というベタな展開なのだが、よく役に合ったベテランの演技と、千歯扱き開発をめぐる情話で見せる。

くろ谷

ロケ地

  • 佐藤と飯屋を出たあと、格さんが立ち寄る茶店、大内亀岡道の坂の途中に設営。佐藤が飯のタネが来たと指さす、村娘を追い回す者どもが走る道は亀岡道の田畦、奥に辻堂が映り込んでいる。庄屋の若旦那と取り巻きが村娘に悪さをする田んぼにはレンゲが咲き乱れている。悪者を追っ払ったあと、佐藤は辻堂の方へ歩みだすが、じきに胸を押さえ苦しみだす。
  • 五十嵐浪人の住む家、萱葺民家。屋根押さえが大きく立派、周囲は深い林。
  • 庄屋の屋敷、前がスロープで門が萱葺のアレ。
  • 千歯扱きが完成したあと、外へ出て河原の岩で刀の刃を潰す内藤、柊野堰堤落差工下手左岸巌。老公が現れ、仇討ちの意思が無いと知る。
  • 陣屋に囚われた百姓たちを助けるため約束させられた仇討ちの場の寺、金戒光明寺。本堂前に代官らが詰め、幔幕が張り巡らされている。立ち回りは石段におよび、下から老公が上がってくる。
  • 見送られ発つ老公一行、立派な並木の街道。両側は土手ふうに盛り上がっている。

水戸光圀/東野英治郎 佐々木助三郎/里見浩太朗 渥美格之進/横内正 霞のお新/宮園純子 うっかり八兵衛/高橋元太郎 風車の弥七/中谷一郎 五十嵐篤馬/内藤武敏 善助/潮万太郎 伊庭仙十郎/沼田曜一 与平/おざわなおへい 太市/大竹修造 赤木美絵 北原将光 海老江寛 森下鉄朗 宮川珠季 浜中純一 滝譲二 土橋勇 奈辺悟 高谷舜二 椿竜二 寺内文夫 小坂和之 津野途夫 市条亨一 稲垣陽子 佐藤小四郎/大友柳太朗

脚本/宮川一郎 監督/居川靖彦

※佐藤の兄は農政に長けていたが酒乱、五十嵐(偽名)に斬りかかって返り討ちという次第でこれが三十年前。大館の代官は伊庭、お陣屋さまと呼ばれていて庄屋とグル、検地で汚職を目論む。
※八兵衛が印籠掲げて名乗り。


 → 水戸黄門第七部表紙


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