新選組 沢島忠監督作品 1969.12.5東宝/三船プロ
新選組の成立から終焉までをコンパクトに描く一作。近藤にはもちろんミフネ、ほかにも錚々たる顔ぶれ。
ロケ地
- 天誅騒ぎ横行する京洛、梟首の河原、渡月橋下。
- 出稽古帰りの近藤が土方に浪士隊参加への抱負を語る多摩川の橋、木津川流れ橋。
- 京都へ着いた浪士隊が清河八郎の演説中待たされる壬生新徳寺境内、金戒光明寺石段上。
- 清河と袂を分かった近藤らが直訴に赴く会津屋敷、青蓮院長屋門。
- 隊発足直後、洛中での浪士狩りのシーンに白川巽橋(川中でのチャンバラあり、舞妓あしらい)。
- 乱行つのる芹沢に酒を断つよう諫める近藤、東福寺三門。
- 政変(劇中テロップは禁門の変)で出動の新選組、京都御所大路。
- 芹沢暗殺後、整列した隊士を前にリーダーとなる宣言の近藤、金戒光明寺本堂(石段越し)。
- 河合と山南の死に悩む近藤に土方が来て情勢を論じる路地、金戒光明寺長安院前東西の路地(バックに文殊塔と本堂)〜永運院下坂。
- 伊東甲子太郎暗殺、西本願寺南塀前路地。
- 大政奉還のテロップのイメージ、二条城(空撮)。
- 墨染で銃撃された近藤が単騎走る道、東高瀬川右岸堤(バックに松本酒造酒蔵)。
- 伏見新選組本陣、近藤が大坂に搬送されるのを見送る土方ら、金戒光明寺東坂に柵をあしらい。
- 鳥羽伏見の戦い後、官軍の音曲に乗せ京洛をイメージは渡月橋。
- 甲陽鎮撫隊が渡る多摩川、木津川流れ橋。
*土方に小林桂樹、渋いけどお年召しすぎかも。山南に中村梅之助、温厚な人柄を好演。沖田に北大路欣也、月代がユニーク。伊東甲子太郎に田村高廣、溝の中に頭突っ込んで横死、殺陣迫力。谷守部に中谷一郎がいて助け人コンビ揃う。最後のほうに出てきてけっこうおいしい役回りの中村錦之助、弁舌爽やかに近藤の助命をぶつ。賀葎雄ちゃんも出ていて、会計方の河合喜三郎(字ママ、氏の名前表記は賀津雄)を熱演。
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