□
書院と大刈り込みは篠田正浩監督の鑓の権三で、松江の浅香市之進邸として使われた。
笹野権三がおさゐに伝授を受け、川側伴之丞に争うシルエットを不義とされてしまう、あの数奇屋がこの書院である。川側役の火野正平がこそこそと現れるのが大刈り込みの陰から、そこには石灯篭がセットされている。樽を押し込んで通路とする生垣は他の場所の模様、またフィルムをよく見ると書院床の間とは酷似しているものの微妙に寸法が違うので、ここをなぞったセットと思われる。
同監督の梟の城では、堺の豪商・今井宗久の屋敷として出てくる。庭のほか、萱葺きの山門も使われている。
大和郡山市小泉町
★奈良県時代劇ロケ使用例一覧 |