時代劇ロケ地探訪 平の沢池 池尻の大池三つは、古くは平野沢と呼ばれた。現在は麓に池尻天満宮の鎮まる呉弥山を巻くように続いてある、上中下三つの池である。中池と下池はほぼつながっているが、堤で仕切られている。この堤がロケに使われる。
ここは必殺10周年記念スペシャル・必殺仕事人大集合で、旅ゆく中村家のくだりで使われた。設定は蒲原宿を発ったあとの東海道筋、中村主水は長崎奉行所に転勤という話で、その旅程である。蒲原宿で、主水は男に金を持ち逃げされてぼろぼろの乞食姿の加代と出会うのだが渡してやったのは小銭、加代は主水を追って来て自分も長崎へ行くと縋る、その街道がここ。まず、せんとりつが先に立ってせかせか歩き主水がとぼとぼついて行くさまが、上写真左の側面から堤を見るアングルで映し出され、加代が追い縋ってくる段では上右写真の堤中ほどから東を見るショットに切り替わる。現在とは中堤の草深さや、池の護岸が少し違う。 亀岡市馬路町池尻 |