時代劇ロケ地探訪 篠八幡宮 ( 篠村八幡宮 ) 国道9号線の王子から分岐のある旧山陰道に面して鳥居が建つ口丹波の古社で、国ざかいにあって京師の厄除けとなるお宮さん。
緊張に満ちた逃避行を描く斬り抜けるは、助平藩主が臣下の妻女を狙ったことから起こる悲劇。上意によりやむなく親友を斬った楢井俊平は、その直後藩主の姦計を知る。このあと、友の妻と幼な子を連れた俊平は幕府に殿の非道を訴えるべく江戸への旅に出る。その旅程は追っ手との壮絶なバトルの連続、しかし結果は全て空しくやっと情を通じ合った女も儚く散る。その直後、追っ手にして親友の父、俊平の剣の師でもある嘉兵衛に真実を告げる藤枝宿のお宮さんがここ。弥吉に呼び出されてやってきた嘉兵衛が俊平の血を吐くような告白を聞くシーンは、摂社の乾疫(いぬいやく)神社前で撮られた。嘉兵衛老人は俄かには信じず黙って去るが、帰った宿では藩主に妻を差し出すよう命じられた侍が腹を切っていて、俊平の話が真実と覚った老爺は怒りに燃え美作へひた走るのだった(使用作は斬り抜ける・俊平ひとり旅に改題後第一作の「城中乱入」)。 亀岡市篠町篠 |