時代劇ロケ地探訪  穴太寺 あなおうじ


巡礼 摂丹往還道の辻に建つ、奈良期の末に創建された古刹。
幾度かの火災を経て、現在の堂宇は江戸期に再建されたものという。みほとけや庭は室町期のもので、丹波の名庭として聞こえる。
ここは西国二十一番札所でもあり、いつも多くの巡礼さんで賑わう。

 てなもんや大騒動(1967年東宝)は、最高視聴率60%を越したこともあるというコメディ時代劇「てなもんや三度笠」の映画版で、テレビと同様あんかけの時次郎(藤田まこと)と珍念(白木みのる)が賑やか道中を繰り広げる、歌あり踊りありの楽しいドラマ。
 幕末、勤皇の志士はモテると踏んだ時次郎が京都行きを思いつき、珍念も同行する。宿に選んだ末寺「証城寺」でニセ坂本竜馬の財津一郎に会い、金を騙し取られたりするが、その寺がここ。
寺へ入る二人の姿は境外からはじまり、塀外の道も映るがこれが地道なのに驚かされる。境内は今と変わらず、本堂や多宝塔に鐘楼、山門とほぼ全ての施設がぐるっと映し出される。また、スクリーンでは知恩院クラスに広く見えて面白い。

→穴太寺ロケ使用例一覧

亀岡市曽我部町穴太東辻


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