時代劇の風景 ロケ地探訪
− 入口付近 −
谷へ下りる道・上から | 谷へ下りる道・下から |
谷へはこれも土道を下りる。待避所から緩いカーブが続いている。両脇は鬱蒼と茂る雑木林、降りるとぱっと視界が開ける。坂道を降りてきたワル一味が主人公に殺到、などという場面には最適である。 服部半蔵 影の軍団「瞳の中の殺人者」では天城山中で天魔一族の襲撃を受ける津々見京介の大立ち回りがこの付近で展開されるが、降り口付近で火薬が炸裂するという派手なものである。 新必殺仕舞人「大黒舞は殺しの舞」では隠れていたお千代たちが見つかってしまいそれを村人に混じって見ている仕舞人チームの画が降り口付近で撮られている。例の如く弱者に強く思い入れた直次郎は遣り切れない思いを抱えて道を疾走する。 長七郎江戸日記「故郷が呼んでる」では、大ワルから金を巻き上げようとして逆に追われる立場になったチンピラの巳之吉が帰り着く八王子の在所として、降り口付近が使われている。母の姿を見て駆け寄ろうとした巳之吉を制した長さんが老母と話をするあいだ、巳之吉は入口の坂の木の陰から見ている。 |
河原から降り口付近を見る |
・酵素 表紙 |
|