時代劇の風景   ロケ地探訪

西教寺

− 本堂 −

本堂
明智一族の墓 京極夏彦「怪」の「赤面ゑびす」では、案件となっている戎島について又市・おぎん・百介らが語り合うシーンで彼等が腰掛けているのが本堂正面の階。喧嘩屋右近「尼僧一人、八万石の大騒動」では、本堂脇の明智一族の墓(右写真)の前に呼び出されて始末されかかる小豆沢藩の殿様の恋人(理由あって出家中)の姿がある。危機には茨右近がいつもの調子で現れ、尼僧をひっさらってゆく。剣客商売「その日の三冬」では、現在のあるじの令嬢に付き従って来た下男の岩田勘助が本堂階下で待っているところに三冬が声をかけるシーンが撮られている。設定は三冬の生母の菩提寺。映画阿部一族では、連続する殉死のシーンのひとつに使われた。
本堂  横から 本堂脇の鐘楼ほか
 本堂周辺には伏見城遺構を移したと伝える狩野派の障壁画が見事な客殿、眞盛上人御廟所などがある。
客殿 御廟への階段 本堂から大本坊への廊 鐘楼下の小さな石段
 境内には御廟前の池から流れる水がさらさらと音を立てている。寺の北側には足洗川が深い谷を刻む。この川が琵琶湖に流れ込む浜にはかつて建設半ばで放置された「幽霊ビル」があり、日本で初めて爆破解体されたことで有名。蒲田行進曲などのロケ地となったこともある。
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