大阪府泉南郡岬町西部を流れる、大阪湾に注ぐ川。
岬町多奈川東畑南境の和歌山市木ノ本との境の木ノ本峠付近に発し北流、山中を流れたあと平地に出てほどなく多奈川谷川で海に注ぐ。
河口近くで西川を合わせるが、合流点は汽水域である。合流後には落合川の称もある。河口の右手には谷川港(漁港)がある。
　全長約1.8km。起点は岬町多奈川東畑。
府道751号木ノ本岬線が沿う。

■　上流

751号の馬転橋から		上流の谷

　上流部の和泉山地の山々は混交林の目立つ豊かな植物相を持ち、ここから来る谷水は水量こそさほどでないものの清冽。
上流部に沿う道の751号木ノ本岬線は東畑越という古い街道で、交通量は少ないが和歌山ナンバーの車が通るのを見る。

上流の山 混交林の山が目立つ	府道751号　多奈川東畑 施設は関空土砂採取関係のもの

■　中流

多奈川谷川　谷川東交差点の南付近

　山から出た川は小さな扇状地を開く。このあとほどなく西川を合わせ海に注ぐ、ほんとうに短い中流域である。
川相は三面張となるものの汚れもあまり入らず流下してゆく。

■下流・河口

西川合流　左が東川　落合橋から	落合橋から河口を見る

　西川を左岸に受ける頃には川幅も立派に太くなり満々と水を湛えているが、このあたりはもう汽水域である。
Y字を描いて合流するデルタには荻が茂る。
また、ここから下の両岸の高い堤防は防潮堤である。

河口　左岸汀 対岸の建物は府立水産試験場	河口 対岸に霞む島は淡路島
河口左岸汀から突堤を見る	河口付近左岸

　河口部では両岸に長い突堤を持つ。右岸側はテトラポッドで覆い尽くされるが、左岸の汀にはささやかな砂浜があり、海浜植物も見られる。
河川流入部はよいスポットなのか、釣り人の姿が多い。

撮影日　2002/11/24

▲　泉州の川表紙　　　▲サイトトップ