金熊寺川

男里川水系二級河川 訓:きんゆうじがわ

・支流 堀河谷

 和歌山県に発し大阪府泉南市を流れる、男里川の支流。
起点は県境。全長約10km。

■ 上流

和歌山県岩出町押川 押川・落合橋から

 金熊寺川の源は和歌山県岩出町北部の山あい、打田町との境の土仏峠付近。
はじめ押川の里を西流し、根来街道・風吹トンネル大阪側出口付近で向きを北に転じる。
上写真左は里の終わり付近。右は里の入口付近。右下の写真は河畔にあった猪小屋(上右のオレンジの枠)

泉南市信達童子畑( しんだちわらずばた )・切畑橋から

 風吹トンネルから下では、63号泉佐野岩出線・根来街道が谷口までほぼ沿う。
谷は明るく開け、川沿いには耕作地が広がる。

■ 中流

泉南市信達金熊寺( しんだちきんゆうじ ) 左上流、右下流望

金熊寺 川名のもとになった金熊寺(左写真)は、谷口の丘に建つ。
役小角の創建とも伝わる古寺で、みごとな梅林で知られる。
上写真右の山は高倉山、これを右手に見て阪和道をくぐると山地を抜ける。
河床にはぽつぽつと岩が転がる。

泉南市信達岡中西六尾 左上流、右下流望
右写真の高架は阪和道

 山地を抜けたあとは、低い丘を縫って蛇行し北西流する。
川には大規模な堰堤が設けられるようになる。

■ 下流

泉南市信達岡中 猿田橋から
上左/上流望、上右/下流望、下左/露出した岩盤 下右/増田池

 猿田橋の上手には岩盤が露出した一角があり、水はこの岩を削って流下する。
河畔には竹林等がよく繁る。
この付近には溜池が多くある。写真の増田池はこの水系に属する一つで、ヘラブナが養殖されている。

泉南市信達岡中 左上流、右下流望 鉄道は阪和線
泉南市幡代( はたしろ ) 幡代橋から 左上流、右下流望

 下流部では広い河川敷を持ち、河道はその中を蛇行する。
阪和線から下では、水面に泡がたつのも見られる。


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